親の気持ち。

  • 宇宿真紀子 公式ブログ/親の気持ち。 画像1
彩音が、おしゃぶりを卒業しました。

彩音は、新生児の頃からおしゃぶり
をしていたのですが、言葉がしゃべれるようになってきた1歳半頃からは、「チュッチュ」と呼んで、ますます好きになっていました


寝る時や、車の中でチャイルドシートに座っている時などは、必ず口にしていましたが、家でテレビを見たり、遊んでいる時でも、急に思い出すと「チュッチュ、チュッチュ…」と探しにいって、くわえていました。

フランスの町を歩いていると、4〜5歳でもおしゃぶりをしている子を見かけますが、日本では、もともと赤ちゃんの時から、おしゃぶりをしている子が、少ないように感じます。

フランスの赤ちゃんたちは、ほとんどの子がおしゃぶりをして育っているので、フランス育ちの私も、子供が生まれたらおしゃぶりを与えるものだと思っていたのですが、日本にいると「早めに卒業させた方がいいのかな…」と思うようになり、はじめは、彩音の1歳の誕生日を機にやめさせるつもりでした


おしゃぶりは、特に日本では、「歯並びが悪くなる」とか「言葉が遅くなる」などと、色々言われているようですが、「鼻呼吸とあごの発達のためには良い」「騒いだ時にくわえさせると大人しくなるので、周りに迷惑をかけずに済む」「子供の精神安定剤になる」などのメリットもあるようなので、私は「乳歯が生え揃う頃までにやめさせれば大丈夫」と思っていました。

確かに、おしゃぶりのお陰か、彩音はほとんど「夜泣き」がありませんでしたし(たまに夜中に泣いても、寝ていて口から外れてしまったおしゃぶりをくわえさせてあげれば、またすぐに泣き止んで寝てくれました)、フランスに行くのに長時間飛行機
に乗せたり、私の地方公演のために長旅
をさせたりする時には、おしゃぶりがあれば大人しくしてくれたので、私にとっても、大変有難いものでした


でも、あまりいつまでも、くわえる習慣をつけてしまうと、今度はとるのが大変になってしまい、本人もそれだけ辛い思いをしてしまうと思ったので、今度こそ、2歳の誕生日を過ぎたら、やめさせようと決めていました


おしゃぶりを卒業させる方法として、本人の目の前でおしゃぶりをハサミで切ったり、ゴミ箱に捨ててみせたりする方法もあるようですが、彩音の場合、そんなことをしても諦めるどころか、怒って泣くだけだと思ったので、私は隠すことにしました。

案の定、遊んでいるうちに「チュッチュ、チュッチュ…」と言いながら、いつも置いてあることが多い、自分のベビーベッドを覗きこんで探していたけれど、見つからないので、「ママ〜!チュッチュ、ない…。チュッチュ、どこ〜」と私のところに来ました。私はそれを見て可哀想になってしまい、出してあげたくなったけれど、ここは心を鬼にして、「チュッチュ、どこに行ったのかなぁ?ないねえ…なくなっちゃったのかなぁ?」ととぼけて、何とか夜までやり過ごしました。

夜寝るときになって、また「チュッチュ…」と探していましたが、ここでも私は「チュッチュ、見つからなかったでしょ?なくなっちゃったんでしょ?」と言うと、「今日はしょうがない…」と諦めたのか、「バイバイ(おやすみの時も、バイバイなので)」と言って、意外とあっさり寝てしまいました。

翌日も、2〜3回、「チュッチュ…チュッチュ…」と言ってはいたけれど、また夜もチュッチュなしで「バイバイ」と言って、すんなりと寝てくれました。

自分で「なくしちゃった…」と思って諦めてくれたのなら、そのうちチュッチュなしの生活が普通になって、すぐに忘れてくれると私は思っています。

でも、あんなに大事だったおしゃぶりを隠した事、彩音が一生懸命に探しまわっていた姿、いつも自分のチュッチュを見つけた時に「チュッチュ、あった〜
」と嬉しそうにしていた彩音の可愛い姿は、もう一生見られないんだ、と思ったら、涙が止まらなくなってしまいました…


今月始めたトイレトレーニングも、殆ど失敗しなくなったので、これも、生まれた時からお世話になっていたパンパースちゃんと、そろそろお別れの時が近づいているのだと思うと、何だか悲しくなってしまいました


2歳を迎えてすぐの夏休みに、彩音は「おしゃぶり」と「おむつ」という、生まれた時からの「お友達」とバイバイする、最初の試練を乗り越えようとしています。


子供の成長って、親にとっては、嬉しさと寂しさが半分半分で、こんなに複雑な気持ちになるんですね…


今になると、私が結婚して家を出た時の、母の気持ちもよくわかる気がします…

彩音の大好きだったキティちゃんの「チュッチュ」は、一生私の宝物にします