恐怖・かわはぎ女

ごく最近のお話。



電車で座っておりますと
私の右隣に一人の女性が
座りました。



一見ちょっと地味目な
30代、といった風情。



しかし、
明らかに身に纏っている
雰囲気が怪しい。



私の妖怪レーダーが
つぶさに反応しました。



予感は的中。



彼女、座るやいなや
自分の手の皮をペリッと
剥いて、床にポイッ。



剥いてはポイッ。



次から次へと
自分の手の皮を剥いては
床に捨て出したのです。



…う〜む



1回2回ならまぁいいか…となりますが



彼女はエンドレス。



ひたすら皮を剥くんですよ。


さすがに自分の足元に
知らない人が皮を捨てるのは、気分の良いものではありません。



注意をしようかと思いましたが、



下手に注意をして


呪文をかけられたり
タロット占いをされては
たまったものではありません。



見ると
彼女の手はだいぶ
荒れてまして、



日焼けのあとの背中みたいになっておりました。



皮剥きマニアからすれば
大収穫祭なのでしょう。
しばらく見守ることに。



ただ、
ささやかな抵抗として扇子で足元を扇いでみました。


『皮、あっち行け〜』
みたいな感じで(笑)



すると
彼女は気づいてくれました。


今度は剥いた皮を、


膝の上に乗せた
自分のカバンの上に
集めだしました。



ヨカッタ、分かってくれて。


今度はカバンの上に
剥いた皮をどんどん貯めていきます。



「貯まってきたな…どうすんだろ?」


と思った刹那



膝の上のカバンを
ひっくり返して



まとめて床の上に
ザーッ。



えぇ〜っ!捨てたぁ!



カバンはゴミ集積所だったの!?
マイレージまとめて使いました!?



私はさすがに気味が悪く
次の駅で、席を移動しました。



ブログの神様の
プレゼントでしょうか?



私は時々
こういう方々を引き寄せるのです。