『神棚。』

小中高と剣道をやっていました。

高校の夏休みの稽古はキツかったのですが(一日で五キロ減った。)

唯一、楽しみだったのが

稽古後
剣道場にて
部員皆でやるポートボール。

ポートボールとは

ほぼバスケットボールなのですが
リングの代わりに
人がキャッチする…

というモノ。

当時は
スラムダンク全盛期
剣道部員は
それぞれ自らをスラムダンクのキャラクターになりきって(因みに僕はスリーポインター三井くん)

夏休み中
ポートボールに興じていました。

剣道の稽古=3時間
ポートボール=3時間半

我々は

あの夏のみ
ポートボール部員(非公式)でした。

ルールは

独自のルールでやっていました。

ワンキャッチ=1点
ちょっと遠目から投げた場合=2点

試合時間
前半5分
後半5分
合計10分

みたいな感じ。

しかし

時には

残り時間では絶対逆転不可能という点差がついてしまう場合があります。

青春の貴重な一瞬を
そんな退屈なゲームで消費してしまうのは、あまりにも勿体無い。

ある種の「罪」だ…とも思っていました。



そんな時

誰が言い出したのか?分かりませんが











「神棚に乗せたら10点」






剣道場には
必ず神棚があります。

練習前・後に必ず

「神前に礼!」と一礼をします。

その神棚に
ボールを乗せる事が出来たら…10点

にしようと言い出したのです。

神棚にボールが上手いこと乗れば、大逆転!
しかし
神棚をボールで破壊しようもんなら神様と先生の逆鱗に触れる…(神棚にボールが上手いこと乗っても神様の逆鱗に触れると思いますが…)。

当に

一発逆転。

クイズ世界はshow by ショーバイのラストスロット

「100萬」or「破産」

みたいなモノ。



そのルールが
ポートボールコミッショナーに受理されシーズンは再開されました…










でも

さすがに誰も「神棚ショット」は打ちませんでした。

皆、信心深いのです。

バチと先生が恐かったのです。






その夏
僕らは
剣道の国体予選で
強豪を撃破して
あと少しで全国大会という所まで行きました(その年は茨城代表が全国制覇しました)。

神棚ショットを打たなかった僕達に神様が力をかして下さったのです。

神様ありがとうございます。


そして
常々言われるのが



「もう少し真面目に稽古してくれてたら…」





えへへ…としか言えません。

そして

もしもポートボールの大会がもしもあったら…?







とは微塵も思いません。