『うらばなし。』

結果が出たので

昨日の
「銀のたまご」の裏話。

本来なら
「銀のたまご」は

全15組で

5・5・5

の3ブロック編成なのだが
昨日に限り
1組増え

全16組の

4・4・4・4

4ブロック編成になった。
僕らの出番は、5番。

第一ブロックのトリから
第二ブロックの頭に。

「ふむふむ、これで
第一ブロックの様子を見る事が出来るぞ…」と

スラムダンクの
海南大付属・牧の様な
精神状態になった。

ライブが始まった。

第一ブロックの猛者達が
苦戦している。

お客さんは重い。
鉄だ。

そこで

僕は…

いや

牧は

ピーンと来た。

「今日は、ゆっくり入ろう。」

芸歴12年目
幾つもの修羅場を
潜り抜けた兵(つわもの)
牧が出した答だった…。

第一ブロックの
トークコーナーを
舞台袖で聞く。

鉄達が笑っている。

雰囲気が柔らかくなった!

鉄は熱い内に打て!

「よし行ける!」

牧は思った。

相方が

「楽しく!楽しく!」と
ヘラヘラしながら
言って来た。

「うん」

牧は小さく頷いた。

そして
心の中で、こう呟いた…

「相方よ安心しろ。
オレが、
ゆっくり入って空気を
作って
オマエがボケる度に笑いが産まれるようにしてやる。
つまり…

オマエを
楽しませてやるぜ!!」

そう心の中でツィートしてる内に

MCが

「それでは!
第2ブロック!
うえはまだから4組続けてどうぞ!」

俺達の出番が来た。

さぁ、ショウタイムだ!


「ゆっくり入る」
そのキーワードだけを
頭の片隅において
俺は一歩を踏み出した…。

「はい、どうもぉー」

OK!ゆっくり成功だ。


いつもなら
「はい!どうもー!」
の所を、今日は
「はい、どうもぉー」


「勝った」

「決戦だ」

「ただいま、金のたまご」

一歩目が決まった瞬間
俺は、そう思った。

導入のセリフに移る。

「うえだとはまだでうえはまだと申しますー
よろしくお願いしますー」


胸騒ぎがした。



得体知れない違和感を感じる





相方のツカミのボケに
ツッコム…

「改めて言う事じゃないよ。皆さん分かってらっしゃるから。」

ファースト
ツッコミミッション完了。

笑いは来ない…

「兵」は動じない
相手は鉄だ。
そう簡単に
笑いの扉は開けられない。

でも
大丈夫。

なぜなら

「兵」は、
鉄に合わせて
ゆっくり入っているからだ。

そして

本ネタに入る…

「まぁね
皆さん電車に乗られるとは思うんですけども…」

設定をフった所で
「兵」は
得体の知れない
違和感の正体に
気が付いた。













「声が小さい。」










「兵」は、
ゆっくり入る事に全神経を集中させ過ぎて

舞台人にとって
家族よりも大事な

「大きい声を出す」

と言う事を忘れていたのだ。

その瞬間

「兵・牧」の
スーパーコンピューターにウィルスが侵入した。

分かりやすく言うと
















ネタが飛んだ。




しかも
お客さんには
バレない程度に

バレていたとしても
ちょっと変な間が空いたな…位だと思う。


飛んだのは
大学ノートにして
一行程度。

だが傷は深い…。

うえはまだは
3分45秒
宇宙をさ迷うかの様に思えた…。

牧の瞼の裏に
走馬灯の様に

「終わった…」

「ただいま、銅のたまご」

「おはよう、10時入り…」

の文字が浮かんだ…






しかし!

相方は違った。

相方を見ると

なんと!

「NASA製の宇宙服」を着用しているではないか!?

NASA品質は
やはり素晴らしく

ネタを飛ばした事を
全く気にする事なく

淡々と
ネタを進めているではないか!?

そして

あんなにも重たかった鉄達を動かしているではないか!!?


それに気付いた

牧の頭の中には
アルマゲドンのテーマ曲が流れていた

相方に必死にしがみついた


そして
なんとかかんとか

地球に生還する事が出来た。










「宇宙から見た
地球は青かった。」



昨日の結果
銀のたまご11位。

本来なら降格。

しかし
16組編成の為
奇跡的にステイ。

全て
NASA製の相方のお陰です。
「楽しく!楽しく!」と
ヘラヘラしていた相方に
楽しい気持ちにさせて貰いました。


そして
結果を受けて
「兵」の一言。

「芸歴12年目、
まだまだ青かった。」


ヘラヘラ。


お客さん!
相方!
ありがとうございましたー!


来月も
銀のたまご!
17時入り!ひゃっほー!

助かったぁー!

いいかっこするもんじゃない!