『布団の上の爪。』

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この間の旅館の話。

旅館の部屋に入ると

そこには、
もう綺麗に
お布団が敷かれていた。

食事に行くまで
皆で
布団の上に寝転んで
テレビを見たり
談笑したりしていた。

僕は綺麗好きなので
布団を畳んで
畳の上で
テレビを見ていた。

中ちゃんと
桑本は
掛け布団の上に

野田ちゃんだけは
掛け布団をめくって
寝転んでいた。


それから

食事
お風呂に行き


部屋に戻って来ると


中ちゃんが
「うわ!何やコレ!」

野田ちゃんの布団の上を
指さした。

見ると

そこには

野田ちゃんの
掛け布団をめくった
敷き布団の上に

人間の両手両足分くらいの量の爪があった。

「ちょっと誰?」
「誰だ?やったのー」

野田ちゃんが笑いながら
犯人を探す…

誰も名乗り出ない。

「もうーいいよ(笑)」
「だれー?」

しかし
誰も名乗り出ない。

そりゃそうだ。

部屋に帰って来た瞬間だったし…

一番最後に部屋を出たのは野田ちゃん…

ピシッとした綺麗なシーツの上にあっただけに
旅館のミスとは思えない…

原因が分からない。










でも
唯一
思い当たると言えば…


部屋を出る前

3人が談笑している時

僕が見ていたテレビは

太平洋戦争の特攻隊を
テーマにした番組で

特攻隊の皆さんは
出撃前、遺品として
切った爪や髪の毛を残して行った…とその番組は伝えていた。

そして

僕らが泊まらせて頂いた
地域は

その昔

特攻隊の訓練所があったらしい。



暦は、お盆…











謎は深まるばかり。