ちょいと・・かけなかったです。

ご無沙汰してます。

今日は夜から講師なので、それまでオフということで、家の大掃除をしていました。

気持ちが良くなりました。


家が綺麗になると、家に帰りたくなるし、家でご飯を食べたくなりますね。


さてさて、ブログを更新できなかった理由がありまして、秋葉原事件についての本を幾つか読んでいました。


加藤被告のことを考えると、深く入り込みすぎてどうも、自分の中で答えが見えなくなったのです。

もちろん、彼にシンパシーを感じる部分はあっても彼が行った行為に対して、擁護するつもりもないし、彼は罪を受け入れなければならない。


そこが問題ではなく、彼の事件に至るまでの経緯をきちんと知り、見つめていく中で、彼のように友人もいて、社会的なコミュニケーションも取れる人間が、なぜ孤独を感じ続けてしまったのか。

そんな彼にシンパシーを感じた人が多いというこの日本の社会的現状に対しての問題点。

これからの時代を考える上での見過ごすわけにはいかない事件だと改めて思ったのです。


彼の行動を見て、色々とネット上で浮上した言葉達はどうも肉感を感じさせてくれない。

「加藤は神だ。」
「加藤は俺達のような人間のゴールを示してくれた。」
「殺された人が羨ましい。自殺をすればかわいそうだといわれるけど、殺された彼らは、悲劇のヒーローとして扱われる。」

などなど。

こんな事が数え切れないほど、ネット上に浮上した。


今、隣にいる人。

普通に笑って遊んだりしている人。

加藤もそうだった。

もちろん、母親の過剰な教育から喪失した言語性がすべての始まりではあるのだが、とても教育をすべて改善するのは難しい問題で。

スラム街の問題と同じなんだよな。

スラム出身の方達は教育を受けていないし、生きるための彼らなりの現実がある。そのスラムの方々が子供を産んだら、子供たちはその現実で生きていく。もちろん教育ということはそこに存在しない。

だから、スラム街は加速していく。

スラムを救うためには全体を救わないと、そこから繁殖していく。


日本に起こっている精神的スラムは同じであるのだろうと思う。


そんなことを考えていたら、何も書けなくなっていました。


中島岳志さんが書いた「秋葉原事件」という批評書は、批評ではなく、あまりに加藤の辿った道筋が物語としてできすぎていて、小説のような、映画を見ているような体感だった。

その運命論的な加藤の辿った道、彼の前に度々起こってしまった「事件」はまるで、現代に対しての警告を告げられているのではないかと思えてならない。


加藤の捕まった時の表情。

4回目の突進でようやく実行した経緯。

彼が福井県でダガーナイフを購入しにいった際の、掲示板での呟き。

地元に帰らなかった、助けを求めなかった理由。


これら色々なことを具体的に感じていくと、彼は最後まで一般的な道徳者であり、人間性を持っていたのが伺える。

止めて欲しかったのだろう。

本人は絶対にあんなことしたかったわけじゃない。

それは彼の表情が物語っていた。



小さなテロだとか、精神異常者だとか、そういう風に当時は言われていたが、そんな問題じゃない。


酒鬼薔薇聖斗や、宅間守とは全然違う事件だから。


加藤は今の若者のほとんど誰もが、どこか理解できる問題を抱えている。

彼は、あの事件は、僕らの中にある。
その凶器がいつ引き金をひかれてしまう場所に追い込まれるか・・。


それを社会が放置してはいけないのだと思う。


加藤被告の行動や待ち受けるトラブルはあまりに『物語』としてできすぎている。
環境、時代、性格のタイミングが彼をあの事件に導いていたように感じられる。
彼を安易に責める事は余りにあの事件を安易に消費してしまうだけになる。
重要なのは、彼の辿った道が誰にでも有り得る道であった事だ。
それが沢山のシンパシーに繋がっているし、最後の言葉の短さの怖さにも彼の置かれた状況の深さを想像させられる。

全てに嫌気がさした時、人間の心理は『自殺』か『無差別殺人』の二択が見えるらしい。


彼は優秀過ぎた。
道徳者だった。
友人もいたのに孤独だったのはそこが起因している。
手を伸ばせば人はそこにいただろうに…。
何故手を伸ばせなかったのか…
何故肉声を出せなかったのか…
リアルと仮想空間の反転、事実のネタ化によるデフォルメがより彼を孤独にさせた。
自分で自分を追い込んだんだな…。
事件直前の彼の呟き。
『一人で回転寿司。おいしいよ。』
からは心臓が止まる程寂しさを感じ、
『人と話すのっていいな。』
からは純粋な心はまだちゃんと持ってたのがわかる。

期待して欲しかった。未来の可能性を。

 
  • コメント(全8件)
  • ベル‥ 
    2/3 14:39




    なぜ他殺か自殺ではなかったのかな?

    彼が自ら消える事を阻止し続けた人に向かなかったのかと‥

    不思議に感じます。
  • メロンQ☆ グリまったりします 
    2/3 15:01

    お疲れさま
    掃除
    持ちE
    っくり
    ご飯
    てね
    かなり奥深い事件
    と思う
    今の大人や若い人た
    ヘタすると直ぐとなりにいる誰もがなり得る事件だったと思うんだけ
    そぅはなって欲しくなぃけどね
    とつ云えるのはおかしいと思ったことは
    声をだして言うべき
    なぁ

  • 真琴 
    2/3 15:20

    はじめまして

    自分もちょうど今、中島氏の秋葉原事件を読んでいますが、読み進めるほどに、何故?という思いが深くなっていきます

    友人もいて、行動力もあって、真面目と評価もされて、たいていのことは器用にこなす彼が、ああいう結末を選んでしまったことに色々と考えてしまいますね。

  • やーさん 
    2/3 17:33


    お久しぶりです(^ω^)

    自分も中島さんの「秋葉原事件」読んでみたいと思います
  • 戸田彬弘 
    2/4 14:21

    ぺるるさん
    そうですね・・。阻止しつづけた人はいないのです。
    彼が自殺をするのを止めるようなトラブルが勝手に起こっただけなのですよ。
  • 戸田彬弘 
    2/4 14:22

    メロンさ
    おかしいと思ったことを言えない人が沢山いるのが現状で、正論だけじゃ世界は変わらないのだと思うのです。それができなければ排除という資本的な考え方をしていくと、こういう層が出現して、こういう事件に拡大していくのだと思うのですよね。
  • 戸田彬弘 
    2/4 14:23

    真琴さ
    そうですよね。少し中島氏の感情も入ってしまっているような気がするので読み手は冷静に読まないといけないだろうと思います。なぜ?があまりに多すぎる批評でもあると思うのです。
  • 戸田彬弘 
    2/4 14:23

    やーさんさん
    読んでみてください。読みやすいですよ
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