大病人

  • 戸田彬弘 公式ブログ/大病人 画像1
伊丹十三監督の「大病人」を見た。


なんていうか・・面白かった。


伊丹色が相変わらずあったけど、シリアスなテーマなだけに、結構シリアスなシーンが良かった。



そして、三國連太郎さんの熱演が素晴らしい。

さすがの名演。


1993年の作品だからか、まだ三國さんふっくらしてる。


今は結構細くなったから心配になりますね。



結構、物語は予定調和なんですが演出の遊びが面白いところがあったりしてよかった


人は死ぬ直前になってようやく「生きている」ことを実感するというのが良くわかる

三國さんの

「今まで自分は死んでいた。今、ようやく生きているんだ。凄く幸せだ。」

という台詞には実感があって、奇麗事には聞こえない強さがあった。


「死」を目前にして「生」を感じること。

そして、「生」は、木々や風、空、光、鳥の囀りから感じるのだ。

自然は強い。


そして、退院する車の中から見た自転車に乗る若い少女の姿が何より印象的に映る。


若い美しい女性ほど、「生の美」を感じさせるものはない。


瑞々しく、生き生きと、生の息吹を感じた。



あのシーンを見ただけでこの映画を見る価値があったように感じた。


そして、ラストの名台詞。


「死ぬらしい。わかるんだ。」


かっこよすぎるけど、ぐっと来る台詞でした。



伊丹監督は元々俳優なだけあって、役者を魅せてくる演出スタイルが良い。
コミカルにシリアスを演じさせる作風は相変わらずですが、役者を中心に捉え続けるカメラワークは、どこか自分にも共通する部分がある。

といっても、最近僕自身は、俳優が風景や状況にどう佇ませるかについてばかり考えてるので、状況や風景ありきの役者になってきてるけど・・。


ともかく、伊丹さんはこんな映画を撮ったのに、どうして4年後に自殺をしてしまったのか・・。


残念なものです。


伊丹作品の中では一番好きかもしれません。

 
  • コメント(全4件)
  • さくら 
    12/10 01:45

    この人も暴力団に暴行されて入院してたね。

    有名人はお金持ってるから怪しい人達に目を付けられやすいのか

    韓国では有名人の自殺が相次いでいるし


    世の中に要らない人達のために才能ある人達が犠牲になり続けたら、すべてが凡庸でつまらない世の中になりそう。。
  • はっさく 
    12/10 08:29

    おはようございます
    (o^∀^o)

    伊丹十三サン、もうすっかり忘れてしまってた名前です

    教科書に出てくるような作家や芸術家、伊丹十三サンも何故に自殺してしまうんでしょうね。

    もうこれ以上いい物は作れないっていうのを作ってしまったからかな…
  • マコロン 
    12/10 09:05

    ずいぶん古い作品で、懐かしい


    多分、伊丹作品全部観ていますが、忘れてます


    大好きな作品だらけ

    笑い 社会性 先駆け な

    素晴らしいですね


    役者目線も

  • うさぎ 
    12/10 09:25

    ぉはょぅござぃます


    『死ぬ瞬間』って分かるってよく言ぃますょね


    今年『トイレの神様』という曲が流行りましたが、私はその曲を初めて聴ぃた時、ショッピング中
    ったにも関わらず、恥ずかしくもお店の中で涙してしまぃました

    この歌詞、戸田サンなら共感して下さるんじゃなぃかな


    日々、後悔のなぃよぅに大切に生きなき
    ですね

    いつもコメントありがとぅござぃます

    今日もぉ仕事がんばってくださぃ

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