私と「11人いる!」 及川健

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とある高校の視聴覚室に数名の学生が集い、長編映画の上映会が開かれていた。学生たちは皆、この高校のアニメーション部の部員達。そしてこのアニ メーション部は全国規模のアニメコンクールで優勝するほどの実力を持った、
校内有数の文科系部活であった。その中の学生の一人に将来その部の部長となる人物がちょこんと腰掛け、大きな目をキラキラさせながらその映画を鑑賞していた。
映画のタイトルは「11人いる!」そして、その大きな目の学生はもちろん私、及川健だ。私が所属していたこの部活では定期的にこのような上映会を開いており、このときの上映会が私と萩尾作品とのファーストコンタクトであった。
そして後に私はStudio Lifeで「フロル」を演じることになるのだが、
当然この時は思いも寄らないことであった。

フロル・・・
この魅力的なキャラクター。自由を絵に描いたような正確の持ち主。
性が未だ分化されていない中性体の宇宙人。
キラキラヘアーで美しい女性のような外見にもかかわらず、
熱い男気を内在させる好人物。

Studio Life がこの作品の舞台化を決定した時、
役者としてどれほどこの役を熱望したことか。
そして実際に配役されて、どれほど嬉しかったことか。
「フロルを演じるには いささか薹が立ちすぎているな・・・」とは思うものの「私以外に誰がこの役を演じられるのだ・・・」とも思ったものだ。
私にとってはこのフロルを演じるこ とが出来て本当にラッキーだし、彼を演じているときの私は本当にハッピーなのだ。
そして今回の「11人いる!」
若手と一緒になって稽古していると、私はちょっと恥ずかしかったりするのだが、どの若手よりも若々しく演じてやる!と気合いが入っておりますゆえ、
是非とも観にきてくださいね。

写真は前回のフロル。今回は衣裳が変わる予定。
どのようになるのか、楽しみだなぁ。


さて、次回ブログの担当者は荒木健太朗君です。
そして彼を「◯◯星人」に例えるなら、「食べなきゃダメよ、マルタ星人」かなぁ。この「食べなきゃダメよ、マルタ」というのは、舞台「パサジェルカ」にでてくる台詞です。私が演じるナチス収容所で暮らすユダヤ人「マルタ」に、名もなき女囚役を演じる荒木が、マルタの身を案じ、スープを飲ませるシーンでの台詞である。
このなんてこともないシーンを、当時まだ新人であった彼は上手に演じることが出来ず、私に文句を言われたようなのだ。私がすっかり忘れていたこのエピ ソードを彼はよく覚えていて、最近になって「あのとき及川さんに嫌われたと思いました・・・」などと告白されてしまった。
そんな彼もすっかりStudio Lifeの看板。私とのコンビも「天守物語」に続いて2回目。今回はどのようなハーモニーを奏でられるのか?楽しみのひとつだ。