最近の若者は

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「最近の若者は〜」から始まるフレーズは年寄りの決まり文句だ。
私もこの言葉自体を使う事はまずないが、若い劇団員に対してそのように思うことはしばしばある。

先日も朝の挨拶で「うざま〜す」などと、著しく滑舌の悪い劇団員がいた。
本人は軽いノリでこのように言っているのではなく、まじめなつもりでこのように発音しているのである。
「本当にこいつは役者を目指して入団したのだろうか? 嘆かわしい」との思いから、ちゃんと言えるようになるまで私の前に立たせ、繰り返し言わせてしまった。
私はこの劇団内で十分に年寄りなのだな・・・と思わされる出来事であった。

ともあれこのような商売柄、自身も気をつけなければなるまいと常々思う。
ら抜き言葉なども意識して直していかないといけない。

しかし、東京の郊外の中途半端な位置に住まう私はときどき妙ななまりがあるらしい
本人は訛のない東京弁しか喋れないと思っているから余計に質が悪い。
いっそバイリンガルばりに方言を駆使できればよかったのにぃ・・・とも思う。
そんな私の強い味方が、劇団所有のこのアクセント事典である。

本当に稽古場には芝居づくりに関する様々なものが置いてある。
私も時々この本を手にして、いままでそうと思い込んでいたアクセントに修正を加えたり、仲間とこれを見てはふるさとの言葉に思いを馳せたりしている。
そして時に、最近の若者ばりに尻上がりのアクセントで言葉を喋っている自分に気付かされるのである。

よく言われることだが、言葉とは進化するものだ。
世代が交代して若者が社会のマジョリティーになれば当然言葉も変わってくるだろう
だが、しかし・・・ねぇ。

あ、今回のブログ原稿は、なんだか年寄り臭い原稿になっちゃった、てへぺろ。

及川健