土の塔<空へ>2

  • 篠原勝之[KUMA] 公式ブログ/土の塔<空へ>2 画像1
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スコップで頭上5mに放り上げた土はきれいな放物線を描いて
職人が小さな板で受ける。
たっぷりとした土を右手のコテに移し左官職人が、
たちまちうち均していく。

丘陵が育んだ竹の切り口を塗りたての土に押し当てる。
水を含んだ土の重みが掌に伝わり、離す時、丸い痕跡のふちには、
藁と一緒に混ざった空気の音がハネとなって現れる。

馬見丘陵の<空へ>は、始原の記憶を持った土の中から、
古代から変わらぬ空を眺める装置である。
ヒトだけに与えられた、祈るというシンプルな行為。
空を見上げていると、自分が宇宙に漂う
ただひとつのモノであることを感じるのだ。