土の彫刻

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5,6世紀の古墳が連なる奈良、馬見丘陵では、<全国都市緑化フェア>とやらでダリアが花盛り。http://www.yamatohanagoyomi.jp/
土への礼拝<空へ>の地鎮は、まだ炎天の9月だった。
設置予定の乾いた地面にはヒョロヒョロした緑の植物がたよりなく生えていた。
氏神さんの宮司が降神の祝詞をあげたとたん、猛スピードで押し寄せてきた灰色の雲から大粒の雨が落ちてきた。
オレは遠雷と祝詞のセッションを聴きながら、天水を吸い取る地面に見えない土の塔を描いていたのだ。
このプロジェクトにはワザ者のジジイ職人等をチャーターしてあった。1ヶ月後、造園と左官の職人が立ち上げた高さ5mの土の塔は、一面のコスモスに囲まれていた。圧倒的なコスモスである。
藁を混ぜ1年上寝かせた粘りのある土が左官の丁寧な技で、
竹を編んだスダチの壁に塗り上げられていく。乾くのを待つ。
表面に出来るひび割れは、お天道さんと風の仕事だ。
土のグラデーション。
古代から続く土、水、風、光、植物の力と職人のワザが<空へ>向かう。