◇食が危ない


種子法の廃止法案が委員会で可決された。明日の本会議で与党の多数で成立する見込みである。国民の皆さんにしてみれば、一言「種子法」と言われても良く分からないし、自分たちの生活にどのような関係があるのかについてもピンとこないのではないかと思う。

「種子法」は主要農作物の優良な種子の生産及び普及を促進する法律である。これまでこの機能は主に都道府県が担ってきた。例えば、北海道でも美味しいお米が生産されるようになったが、これは北海道の農業試験場が品種改良を行い、「きらら」という寒冷地でも育つ稲を作ったからである。

これは北海道に限ったことではない。宮城県の米は、以前は「ササニシキ」が主流であったが、冷害に弱い等の問題があったので、ひとめぼれに変わってきた。ここにきて、もう一度美味しいササニシキを作りたいということで、品種改良を行い、冷害に強い「ササムスビ」が開発された。

このように、これまで都道府県が主体で行い成果を上げてきたのだが、民間参入しにくいという理由だけで、「種子法」が廃止されることになった。この流れを作ったのは、相変わらず市場原理主義者の集まりの会議である。

これは本当に大きな問題である。何故ならば、種子がなくなれば食べ物もなくなってしまうからである。民間に任せるという事は、私たちの食を民間に委ねるという事である。種子を独占すれば、高い値段で売りつけるようになるだろうし、儲からなければ撤退する、要するに安定供給されなくなる可能性があるのである。

「種子が消えれば、食べ物も消える。そして君も」これはベント・スコウマン元国際コムギ・トウモロコシ改良センター・ジーンバンク担当者の言葉である。自分たちの利益だけを考え、公共性を無視する。このような人たちの考えで、この国の制度が変わっていく。

恐ろしい話だが、これが安倍政権の本質である。安倍政権がどのような事をしているのか、国民の皆さんに本質を見抜いて欲しいと願っている。



参議院議員・医師 桜井充



【秘書のつぶやき】
桜井充秘書庄子です。
公文書の管理について、国への信頼が揺らぐ事態が次々と明らかになっています。「森友学園」への国有地売却問題において財務省が交渉経緯を記録した文章やデータを「破棄した」「削除した」「自動的に消去され、復元できないシステムになっている」と驚くべき答弁を行っていることだけではありません。委員会質疑においてもたびたび取り上げている国家戦略特区における獣医学部新設の問題においては、以前は「なかった」はずの文章が「あった」こととして提出されています。獣医学部新設に関する地方創生担当、農水、文科の三大臣連名の合意文書、平成28年12月22日付の文書ですが、今年の3月に問い合わせた時点では、政府から「そういった文書はない」と回答されていたものでした。 
時と場合に応じて、都合よく文書が作成され、あるいは削除されているように思えてなりません。(庄子真央)

 
  • コメント(全5件)
  • ジプシー 
    4/14 04:10

    >庄子さん

     でも、民主党は「東日本大震災当時の記録を、全く取っていなかった」のだから、削除したとしても、記録を取ったことは誉められるべきと思うし、文書管理規定に違反していないのならば、それを責めるのは如何なものか。

     何より、政権交代後の民主党は「大震災時の記録が残っていないのは政府の怠慢だ」と言い、安倍総理に迫ったことは茶番にもならない愚行です

     2万人近くの国民が亡くなった震災の記録を残さなかった方々に、1人の死者も出ていない事柄の記録について文句を言われてもねぇ〜
  • ジプシー 
    4/14 04:20

    >桜井さん

     それって「官尊民卑」じゃないですか

     けど、秘書の庄子さんが指摘されているように、現在の公務員(官僚)は文書管理(業務)すら満足にできない連中なのだから、そんな者達に種子管理させる方が心配です
  • 九州男爺 
    4/16 17:24

    自民は駄目
    官僚も駄目
    民間も駄目
    今国会の法案全部反対するから民主時代の法案も駄目
    必要性有っても代案思い付かないから廃案を要

    こんなアホな事する政党が一番無駄やと思うわ
    民進党って言うんやけど
  • 九州男爺 
    4/16 18:12

    戦争は話し合いで解決っち左翼は言うのに誰も実行せんな〜
    櫻井君 北朝鮮に9条教広めるチャンスやぞ〜
    成功すればノーベル平和賞は確実やぞ〜
    はよ 行ってこ〜い
  • ジプシー 
    4/18 03:01

     テロ等準備罪を共謀罪と呼び、無関係な話し合いでも逮捕されると嘘を言う政党がいる。しかし、そう言っているのが元検事となると、とても説得力ある発言と思わざるを得ない。彼らが検事だった頃、被告に対し「どうやって犯人に仕立てるか、と考えていた」と告白したに等しいからだ。

     であるならば、なるほど共謀罪を作るのは危険だろう。が、それは共謀罪のみならず、刑法そのものが「時の政権によって乱用される危険な法律」になりはしまいか

     つまり、テロ等準備罪に反対している方々は「日本に刑法は要らない」と言っているようなもので、と言うことは、犯罪の現場に遭遇した警察官の裁量によって『その場で処分する』ことが望ましい、と発言しているようなものなんだか、それが人権を尊重した対応なのか、少しく疑問に思うものである。

     「裁判の実態」を知っている元検事の発言は実に重いものであるが、その一方で「自分は冤罪事件に加担した」と告白しているに等しく、そんな犯罪者を議員にしてしまった私達有権者は、深く反省しなければならない。そう言うことですね?
  • GREEにログイン(新規登録)するとコメントを書くことができます。
    ログイン(新規登録)