◇新・破れない殻

 11月15日、来週になりますが、「新・破れない殻」という本を出版させていただくことになりました。これは、心療内科医として書いた本で、「不登校」「引きこもり」「摂食障害」の患者さんだけではなく、子育てや仕事等、日常生活に悩んでいる方に読んで頂きたいと思っています。

 この本を出版することにしたのは、宮城県を中心に購読されている「りらく」という雑誌で、「破れない殻」という連載を始めて、10年が経過したからです。「破れない殻」という題名は、私の外来に来られる患者さんが、自分の殻を破れず、苦労している方が多いことから付けました。

 私も大学生の頃、過敏性大腸炎を患っていました。その時に、九州大学の池見先生が書かれた「心療内科」に出会い、心療内科医を志すことにしました。実際は、循環器内科に入局し、心療内科を始めたのは、一関にある岩手病院に赴任してからでした

 現在も診療を続けていますが、患者さんの考えと、大学時代の私の考え方は良く似ていて、だからだと思いますが、患者さんの気持ちは良く分かります。

私は心療内科を始めるにあたり、自分の考え方を変える努力をしました。それは、自分の考え方を変えられない人が、患者さんの治療することはできないと思ったからです。そして、自分が幸せでなければ、患者さんを幸せにすることはできないと考えたからです。

私は、考え方を変えて、自分が本当に幸せだと思えるようになりました。ですから、患者さんにもそうあって欲しいと願っていますし、患者さんではないけれど、人生に悩んでいる人の手助けができればという思いで書かせていただきました。ご一読いただければ幸いです。


参議院議員・医師 桜井 充


【秘書のつぶやき】
桜井充秘書庄子です。
米中間選挙が終わり、米国議会はねじれとなりました。民主党が期待したブルーウェーブが成果を残せたのかどうかという点では厳しい見方も多くありますが、16年の大統領選でトランプ大統領が競り勝ったスイングステート(選挙ごとに政党が変わる「揺れる州」)で共和党候補が敗れたことを思うと、民意が民主党の背中を押したことは確かだろうと思います。
それにしても、米国での選挙があると、必ずと言って良いほど著名人の支持政党が注目を浴びます。今回は歌手テイラー・スウィフトさんが民主党候補を支持すると表明、投票行動を呼びかけたことによって有権者登録が急増したという出来事もありました。背景事情が異なることは承知のうえですが、日本においてはいまもって想像しにくいことであり、「政治の話」へのタブー視をどうすればなくしていけるのか、改めて調べてみたいと思います。(庄子真央)

◇拙速すぎるのではないか

 今国会の最大の問題は、入管法の改正になるのだと思う。もう一つは、EUとのEPAの協定ということになるだろうか。
 
私は法務委員会に所属しているので、入管法の審議を行うことになっている。宮城県は被災地を中心に人手不足が深刻である。若い人たちの流失が止められないし、Uターンも期待できない。
 
そうなると、最後の頼みの綱は外国人労働者ということになる。私は、外国人を受け入れることについて、基本的に賛成である。その理由は、このままでは、地域社会の崩壊を止められないからである。
 
しかし、昨日の本会議を始めとした議論を聞いていると、来年4月からの施行は早すぎる感じがした。何故ならば、受け入れるための体制整備ができていないからである
 
例えば、社会保障制度である。本人が社会保険に加入すれば、家族も保険を使って、治療受けることが可能になる。もし、自国の医療費が高い、あるいは日本の医療の方が進んでいるのであれば、日本に来て保険診療を受けることが可能になる。このようなことになれば、医療費は大幅に増えることになるだろう。
 
年金も10年間保険料を納めれば、受給資格が生じる。仕事を辞めて本国に帰った人たちに対して、年金を支給することにするのだろうか。
 
子供の教育環境に対しても、まったく整備ができていない。日本語を話せない子供たちが日本に地方に来た場合、学校で対応できるだろうか。
 
我が国の現状を考えれば、外国人労働者を受け入れなければ、産業は成り立たない。少子化に歯止めがかからない今、地方都市を存続させるためには、仕方がないことなのだと思う。しかし、この状況で受け入れれば、混乱することは確実である。体制をきちんと整備してから、入管法の議論を行うべきではないだろうか。



参議院議員・医師 桜井 充



【秘書のつぶやき】
桜井充秘書庄子です。
外国人労働者受け入れ拡大に関しては、議論するほどに問題点が浮き彫りになる・・・というよりも、議論できる水準に達していないのではないかと強く感じます。本日の衆議院の予算委員会では、外国人技能実習生の失踪者が今年の1月から6月までの半年で4279名に登ったことが明らかになりました。失踪者数は2011年には1534人(実習生約14万人)、2017年には7089 人(実習生約25万人)と増加を続けており、こうした実習生の現状を放置したまま新たな受け入れ枠を設けるということ自体に問題があります。(庄子真央)

◇嘆かわしい


 昨日から国会が始まった。私は議院運営委員会に所属しており、その委員会では、本会議の議事だけではなく、各会派に分配される委員長ポストや、国会内で使用できる部屋や、車の数等の割り当ても決めている。
 
私たち、国民民主党は野党第二会派に転落した。本来は、図書小委員長や調査会の会長ポストは公明党に割り当てられるのだが、公明党のご配慮で、我が会派が継続できそうだった。それに異を唱えてきたのが立憲民主党である。
 
野党が持っていたポストが与党に移ることがなくなるのだから、同じ仲間であれば、継続できるよう応援してくれるのが筋だと思うのだが、立憲民主党の態度はその逆であった。彼らは野党第一党になった。だから、そのポストを自分たちによこせと言うのである。
 
しかし、原則論から言えば、それらのポストが立憲民主党に割り当てられることはない。何故ならば、参議院全体の第二会派は公明党であり、公明党に割り振られるか、継続性を重視して、我が党に割り振られるか、どちらかしかないからである。
 
こんなことでいがみ合っていて、野党共闘などできるはずはない。私たちが戦うべき相手は安倍政権であるにも関わらず、野党間で争っている。一番喜んでいるのは安倍総理であることは言うまでもない。野党第一党の矜持を見せて欲しいものである。



参議院議員・医師 桜井 充


【秘書のつぶやき】
桜井充秘書庄子です。
オーストリアの研究グループが、ヒトの体内から微少なプラスチック片が検出されたという調査結果を発表しました。人体への影響はいまのところ見られないそうですが、マイクロプラスチックと呼ばれるプラスチックごみの問題は、決して人ごとではありません。
 欧州議会では24日、使い捨てプラスチック製品をEU域内で禁止する法案が可決されました。日本でもプラスチックごみを減らすための対策が検討されてはおりますが、今年のG7サミットで採択された、使い捨てプラスチック製品の削減目標を盛り込んだ「海洋プラスチック憲章」の署名を見送るなど、立ち後れていると言わざるをえません。
臨時国会では、桜井の所属する法務委員会での外国人労働者の受け入れ拡大の議論を中心に取り組むこととなりますが、こうした他の問題にも絶えず目を配ってまいりたいと思います。(庄子真央)

◇長い夏休み


 今月24日から臨時国会が召集されることになった。会期は12月10日までの48日間となる見込みである。長い夏休みだった。安倍総理は国会に出席するのが、あまりお好きではない。と言うより苦手かもしれない。そうであれば総理を継続しなくても良かったのではないだろうか。総理と言う権力者の座にしがみついているようにしか見えない。

 二階幹事長は、国民の皆さんの声に応えて、24日に補正予算を提出するとおっしゃっているが、西日本の豪雨から何か月がたっただろうか。北海道の地震から何か月がたっただろうか。対応が遅すぎると批判されても仕方がないと思う。課題は山積しており、本来ならばもっと早くに国会を開くべきだった。

 今国会に提出される法案の中で、特に注目されているのが入管法である。労働者不足を解消するために、外国人労働者を受け入れようとするものである。基本的な考え方には賛成するが、本当に人手が不足している地方に効果があるのかと言うとかなり疑問である。

 私は、地方自治体が各々の地域で不足している産業を指定し、その地域限定で、その職種に限り、外国人労働者を受け入れられるようにする方法はどうかと考えている。そうすれば、地方の人手不足は解消する可能性があるからだ。

 私たちは、何でも反対と言う立場ではない。我が国の抱えている課題が解決できるような提案を行っていきたいと考えている。



参議院議員・医師 桜井 充




【秘書のつぶやき】
桜井充秘書庄子です。新たな外国人材の受け入れ制度について、党でもプロジェクトチームが立ち上がり、省庁からのヒアリングを行っています。政府側は臨時国会への法案の提出を目指して動いているとはいいますが、現時点でもその内容は曖昧なまま。どの業種に外国人材を受け入れるのかということさえも明らかではありません。新制度では外国人材について「受け入れ業種で適切に働くために必要な水準を所管省庁が定める試験等によって確認」することを定めるようですが、この試験も当然作られてはおらず・・・・・・と、まるで雲をつかむような話です。
日本が人口減少と人手不足に直面していることは事実ですが、だからこそ、見切り発車のような形ではなく、腰を据えて議論に打ち込むことが大切であると考えます。(庄子真央)

◇オリンピック効果


月曜日に、宮城県大河原町で空手の大会が開催された。この大会は、国体が開催されたことを記念して新設されたもので、今年で15回目を迎える。

昨年まではゴールデンウィークの時期に開催されていたのだが、この時期は家族で旅行することもあるだろうし、参加者も伸び悩んでいたので、私の提案で開催日を変更した。その結果、今年は38団体、延べ1300人が参加する大きな大会となった。

参加者は宮城県内だけではない。青森県、岩手県、福島県と東北各地からも参加していただいた。その理由は、指導者が若返り、彼らは関東学生連盟に所属していたので、ネットワークが出来上がり、交流が増えたからだそうだ。

勿論、日程を変更した、あるいはネットワークができたからだけではない。空手がオリンピック種目に決まってから、空手を習う子供さんが増えているのだそうだ。まさしく、オリンピック効果である。

私たちが子供の頃の習い事と言えば、習字、そろばん、オルガン教室ぐらいだろうか。ピアノを習っている子もいたが、まだ少数だった。今は、塾に行っている子も多いが、ピアノをはじめとする楽器やダンス、水泳等のスポーツ教室に行く子が増えている。

ピアノでは、世界のコンクールで優勝している姿も見られるようになった。スポーツも同様で、オリンピックや世界選手権で活躍する選手が多数いる。個人の能力は様々であり、その子たちの能力が発揮でき、活躍できるような環境を作って行きたいと考えている。



参議院議員・医師 桜井 充


【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書庄子です。
9月末の訪米にて安倍総理がトランプ大統領との会談において合意したTAG(日米物品貿易協定)。また耳慣れない言葉ではありますが、協定の中身は事実上、FTAと定義されるものです。日本政府が頑なにTAGと言い続ける背景には、「日米貿易協議はFTAの予備協議ではない」としてきた安倍総理の国会答弁との整合性をはかるとともに、農産品の関税引き下げの印象が強いFTAという名称を使わないことで、農家などの警戒を避ける狙いがあるようです。
言葉を巧みに操って物事の本質をはぐらかし、問題点から目を逸らさせる手法は、現政権が非常に得意とするところです。今後は自動車分野での厳しい交渉はもちろんのこと、農産品でも日EU・EPA 以上の譲歩が求められるとも考えられるだけに、名称がどうあれ、国会の議論を通してきちんと検証しなければなりません。(庄子真央)