割れない卵

料理人は 一つの卵を手にした。

その卵を 料理人は 割って料理を作ろうとした。

それと 同時に とある一人が 一つの卵を手にした。

その卵を そのとある人は 孵して育てようとした。

料理人に 卵料理は たった一つだったからこそ 出来る料理を作った。

それはメレンゲをふわふわにして作り上げた ケーキだった。

ちょっとだけづつしかみんなにはあげられなかったけれど たった一つからの卵に 知恵というアイデァが魔法のように降りかかり 出来上がった ケーキに みんな喜んだ。

とある人は そのたった一個の卵が孵って増えればいいと思った。

それは 卵が増えれば みんなみんながおなかがいっぱいになると思ったからだ。

もしかして 孵らないかもしれないけれど とある人は 一生懸命卵を温め続けた。

卵は 親鳥にしか孵すことができない

もしも奇跡が起こっても メスじゃないと 卵は産まれない。

自分だったらどうするか。

もったいないから しまうのは 日本人の悪い癖。

頂き物のおいしい物をもったいないからと言って 冷蔵庫や 棚にしまう。

いつかは使う と信じて ため込む。

おいしいものは 鮮度を落とす。

いつかは使うとため込まれたものは使うことはない。

今できる最善の選択を

そして 鉄は熱いうちに打て 打たないと 割れる。

成らない鐘は 誰にも成らせられない

飛ばない鳥は 飛ぶまで待つしかないし それでも飛ばないのなら 鳥は生きていけない。

割れない卵は そのまま腐ってしまう。

使わないと!

その魂を 使わないと!


君は 汚れたフライパンを洗える人

君は 卵を温めた 充分に、

もぅ すべて 最善を尽くしただろう。

そう 出来る最善の今すべきことをしてきただろう。

もしも また 孵らない卵を抱えるのなら 先を行くものは もう待たないだろう。

孵らない卵と 言われ

また 孵らない卵を 抱えていくのなら 

その根性を固めて 泣き言を 言うな。

だって みんな 君の味方なんだから。

君のことが 心配なんだよ。

君に 元気でいてほしいんだ。




君は 割れない卵じゃない。

自力で 孵化し 空に飛んでいる。

飛ぶ翼をもっている。