『  笑って許して  』

 ニコニコ笑って そう言った。

でも

許すもんか。

これ、 戎さんの石碑である。 普段目にするあの温厚な戎さんではない。

気味悪い半開きの笑った口

嫌らしい 薄笑いの目

もの創りとは 一生懸命想いを込めれば込めるほど 作者の魂が入る。

だから 良い人が作れば 良い物が出来上がる。

反対に 悪い人が作れば     悪い物が出来上がる。

これ、 ゴルフのクラブによく表れる。

全部一緒なんだけど 一人ひとり一本一本真剣に作るから  同じパターでも 入る入らない。

同じウェッジでも良い仕事をするのとしないのがある。

その戎さんは 作者がさぞかし意地悪の欲深い嫉妬芯の強い人だったんだろう。

幸せの船を運んでくれるはずの戎さんが

その家の幸せを 食べつくしていた。

それでも なおかつ 『 次は何を食らおうか 』

気味悪く 気でっ迫ってくるその戎の毒気に 出た 対処法の言葉が意外だった。

『  どっかほってください  』  こんなにゾンザイに扱っても良いと空が下した裁量はむごいもんだ。

本来 空の主は 必ずと言ってもいいほど  モノを大事にする。

それなのに 『 ほってしまえ 』  とは ・・・ 物に罪はなく 中に込められている想いにだけ裁量が下るのだが・・・・・。 よっぽど 空に呆れられた モノだ。

だから  ほってしまいたいわけなのだが、 なんせ重くて巨大。

どうやって 運ぶんかしら。

その戎に入っていた邪は 人を陥れ 利用し 自分を崇めさせようとした 宗教指導者みたいな輩の気だった。

昔の ちっちゃな宗教指導者だったんだろう。

死んでもなお 己の魂と同じ位置の作ったこの戎に宿り 人の幸せを食べつくしていた。

地位 財 健康 全てを食べつくしてもなお  

『 次は何を食らおうか 』 と薄気味悪く笑いながらスケベな笑みで迫ってくる その戎。

捨てられないのら  と言う事で

鏡で顔をふさぐことにしました。

せいぜい 鏡に映る自分の幸せを食べつくしなさい。