ソレハ

じっくりと 時を狙っていた。

わたしが2年前 ほとんど無理やりに近い やり方で空に還したからだ。

2年前の夏 私の耳元に顔を近づけて 『 なんで来た!? 』

にこにこしながら近寄ってくる割には 深い恨み妬みのこもった低い声で

『 なんで来た!? 』

大事な人の大事な人だからこそ わたしの域への侵入をユダとオウエルの二人は必死に堪えていた。

でも 空の主は わたしへの域への侵入者に断を下した。

全てを許し全てを愛する事を願うように 生きてきたユダとオウエルにとって 空からの命はは厳しかった。

『 行いなさい 』  と。

わたしは 大事な人の大事な人を 空の命で 行った。

それは その大事な人の大事な人にとっては 辛いことだった。  さぞ 恨んだだろう この私を。


そして 時が過ぎた。

詰めが甘かった わたしの行い。  大事な人の大事な人は ソレ になって却ってきてしまった。

そして わたしへの復讐が始まる。

恨みを晴らさんと ソレ になってしまった大事な人の大事な人は 時を待っていた


わたしは 現世に近いものほど 関わる力を持っていない。

わたしは 常に目標とする希望の空としかの関わりだけが強いのである。

だから ゆきみだいふくさんに言われた言葉は 心に届いた。

判っていたのだけれど 大事な人の大事な人だから 触れないようにしていたのだ。

『 髪の毛の塊に来ている 』  その言葉  わたしは 『 やっぱりか・・・・ 』

あの日 そうわたしが火傷をした時 左手の親指人差し指中指  この火傷には意味がある。

中指を中心に人差し指と親指が業の部分 中指を中心に薬指と小指が清の部分 さながら地獄と天国のさほどもあるのだから。

明らかに わたしの左手の親指と人差し指そして半分だけど中指の火傷は 奈落の底に付きいれようとした痕なのである。

あの火傷の時一番鍋に触れていた右手が一つも火傷をしなかった事。

あんなに飛び散った鍋の具材が周りにもいた子供たちそして大事な人には一つも飛び散らずにわたしだけに掛かった事。

いつもそうだ ソレ が動くと わたしは厄災に入る。

今まで 大事な人の大事な人だから と黙っていたが  決心する。



そしてわたしは ゆきみだいふくさんの言葉通り 髪の毛の塊を 見つける。

見つけた場所は 火傷をした場所。


空は常に 平等である。 だから わたしは 大事な人の大事な人 を消す。

『 ごめんなさい  あなた、 もうわたし 知らないふりは できません 』