『父の目方』

・・・・という本を読んでいます。

宮本輝の本ですが、
一般公募で、父についてのエッセイを集めた短編集です。

これが、たまらなくいいです

短編ごとに、いろんな”お父さん”が出てきて、たんびに目頭が熱くなります


僕は父親の愛情物をみると堪らなくなります。

母親の愛情が劣る・・・・ということではないのですが、
父親の、不器用な・・・・
仲良くするわけでもなく、
耐えるような愛情に触れると、堪らなくなるのです



その昔、芦屋雁ノ介の『娘よ』という曲が大ヒットした頃、
その曲をモチーフに、2時間ドラマが作られたのです。

まあ、大事な娘が結婚して、最後に雁ノ介が『娘よ』を唄う・・・・というようなドラマです。

よくあるドラマです。
大阪のおっさんは、ビール片手に笑い飛ばすようなドラマです。

ところが、『娘よ』を唄う頃になると我父が、ボロボロ・・・・と泣き出したのです

・・・・”何泣いてんの

と、15〜6歳だった僕は笑いましたが、
父は笑いながら、
それでも、溢れてくる涙を拭き続けていました。

後で知ったのですが、
その頃ちょうど、
イギリスで生活する長女が、イギリス人との結婚を決めた、とのことでした。

今父は、40歳になっても結婚もせず、芝居を続けている長男の舞台を、せっせと東京まで観に来てくれています



『父の目方』、
興味を持たれたら是非、読んでみて下さい