「モンタナジョー」を知っているか?

  • 鬼塚忠 公式ブログ/「モンタナジョー」を知っているか? 画像1
アルカポネ亡き後、シカゴでマフィアのボスまで登りつめた実在の日系人「モンタナジョー」の本。実はこれ私が2004年にプロデュースした本。
「モンタナジョー」村上早人著(小学館)
 2004年の本だけれど、私の脳裏から決して消えない本だ。
 日系二世としてアメリカ・カリフォルニア州で生まれた衛藤健ことモンタナ・ジョー。天才的なカード捌きが、イタリアン・マフィアに認められ、東洋人の仲間と共にシカゴの暗黒街に乗り出していく。そして、1960年代、ついにファミリーの大幹部にまで昇り詰めるが、抗争の渦に巻き込まれ、仲間による、裏切りの銃弾が彼の頭に撃ち込まれたのだ!
 読んでいくと、自分とモンタナジョーとの区別がつかなくなり、もうはらはらどきどき。俺はいつ殺されるのか。もしくはこいつを殺して、もっと上を目指すべきか。大きな判断を迫られる。
...  幸いにも命を取り留めたジョーは司法取引を決意する。そして85年4月、大統領諮問委員会で、自分と家族の身の安全のために、マフィアの内情のすべてを白状する。その諮問委員会でのモンタナジョーがこの写真だ。KKKのような写真だが違う。素顔を明かさないためである。
 黒頭巾、黒装束姿で現れたジョーは、マフィアの全貌を明らかにし、政府公認の「匿名の存在」となって公の場から姿を消す。そ
 著者は周辺取材をし、この原稿を書いた。
 マフィアの世界で頂点を極めた、ただ一人の日本人の栄光と転落の軌跡を描いたすごい力作なのだ。
 これは事実の話なのだ。そう思うと10倍どきどきしてくる。
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