長崎で踏み絵

  • 鬼塚忠 公式ブログ/長崎で踏み絵 画像1
10月の三連休を利用して、長崎に行ってきました。

もともとの目的は軍艦島。
その目的は早々に達したのですが、
今、長崎はNHK大河ドラマの「龍馬伝」の影響もあり、
あちこちで幕末関連の展示がありました。


展示の目玉だったのが、歴史の教科書でよく見た龍馬の写真の現物。
それ以外にも長崎の歴史などの資料がたくさんあり、いつもはあまり博物館にはあまり足はむきませんが、今回ばかりは胸をときめかせて見てまわりました。

そのほかで一番インパクトがあったのが「踏み絵」。これを踏まなければ打ち首になってしまうというアレです。何万人の人が踏んだのでしょうか。あまりにたくさんの人に踏みしめられたために、銀板がすり減りところどころにぶく光っています。当時の人の思いが感じられますよね。長崎の奉行所ではこれを使ってキリシタンの心をさぐったのです。

「踏み絵」を見ているうちに、あることに気付きました。

龍馬伝に出てくるように、当時の長崎は外国人も多く、比較的自由な空気でしたが、それでもやはり、士農工商の身分制度もあり、人は身分をわきまえながら生活しなければいけなかった。それを受け入れたくない人たちのなかには、日本人の考え方のもととなっている仏教からはずれ他宗教に救いをもとめていたのです。

たとえば、芸者の多くはキリシタンだったそう。長崎の花街に身を売られた芸者たちは身分が低く、キリスト教に救いをもとめたことを知りました。

一方、インドも厳しいカースト制度が存在する国。そのヒンズーの枠組みから外れるために、不可触民と呼ばれる人たちはイスラム教に改宗しました。

改宗することで、既存の制度や枠組みはその人にとっては意味をなさなくなるのです。日本の幕末は、ある意味インドの混沌と共通する部分があるかもしれません。

さて、その踏み絵の現物がこれです。
写真だとうまく伝わらないかもしれませんが、
いろんな人に見せたいと思いなんとか撮影してきました。

もし幕末の長崎に住んでいたら、この踏み絵を踏めますか?