『鍵泥棒のメソッド』千秋楽♪

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『鍵泥棒のメソッド』無事に千秋楽を迎えましたぁ。
ご来場くださったみなさま、どうもありがとうございましたぁっ!


稽古中はどうなることやらと思っていたこの公演。
映画の面白さにどうやったら追いつけるのかそれぞれいっぱい悩みました。
最初は石鹸ですべるシーンもなかったけど、やっぱりみんなで作ってよかった。
石鹸を動かす役の人が必要だとか、どうやって何人で持ち上げるんだ?なんて考えていた日々が懐かしいです。
コンドウと桜井、お互い着替えに何分必要だ?なんて考えつつ手探りで振付が始まったダンスシーンも大好評でした。
ここで一体何を見せればいいのかしらと川崎悦子先生がとても悩んで下さっていたのも今は信じられない。
遠い昔のことのようです。


今までは原作小説のあるキャラメルボックスの舞台にたくさん立たせていただきました。
本を読むことも好きなので、自分なりに活字の世界から読みとったイメージを大切に舞台化させていただいてきたつもりです。
髪型、性格、しぐさ、雰囲気、拾える描写はなるべく拾いたい。
『スキップ』の一ノ瀬真理子から始まり、クロノス、トリツカレ〜、雨夢〜、光の帝国、流星ワゴン、アルジャーノン〜、隠し剣鬼ノ爪…と、
それはそれは様々な作家さんの様々な原作の登場人物を演じてきました。
大切に、大切に。
私が原作が好きで、誰よりも私が、本を読んだときのイメージを壊したくなかったから。


さて今回は、初めての映画原作。
さぁ、どうするってなったとき、今までの原作ものの経験を生かして、拾えるイメージは全て拾おうと決めました。
内田けんじ監督とこの作品への愛をいつの瞬間も忘れずに。


台詞はカットされちゃったけど、それでも自分のこだわりで、
時間さえあれば、桜井さんの部屋の塩を舐めたかった…。
そのチャンスを最後までずーっと探したりしてました。
それはどーでもいいちょっとしたことだけどすごくこころ残り。
本棚に瓶を仕込んでおいて、なんとかしてそれを舐めたかったーっ。
たとえ誰にも気づかれなくても。
でも、舞台版ではなくても成立する香苗の遠視という設定は、
自分でなんとか取り入れられて、コンプレックスのひとつとして心に落とせたかなと思います。
内田監督の演出やこだわりを自分で想像して演技に取り入れていくことがとても楽しい作業でした。


婚活から始まり、父の死、そしてヤクザとの争い事に巻き込まれたりと、1ステージ1ステージ、心がぼろぼろになりましたが、
最後に、もう父のいない家の前で水嶋香苗史上最高に落ち込んでいたところに、
あんな幸せが待っていて、
ほんとにジェットコースターに乗ってるような感覚で、くらくらしました。
水嶋香苗を生きるのは大変だったけど、やっぱりとてもとても楽しく幸せでした。


BLACKチームのときに演じていた猫娘もほんとは真っ黒いイメージで行きたかったくらいなのですが、
ラストシーンのあのおしゃれな意外性が大好きで、少しでも近づきたくて楽しく悩みました。
映画のラストの素敵な感覚がお客さんに伝わっていたらいいなぁ。


ラストシーンといえば、映画でコミカルだったコンドウと香苗のハグの部分。
あれをどうするかってなったとき。
私と達也さんの感覚は一緒でした。
コミカルな動きはそのまま残して、でも気持ちから出てしまった動きにしよう。
これが決まったとき、あぁー大丈夫だーって思えました。
達也先輩とできてよかったぁーと。


ゲネプロでぱりっとした山崎さんにプロポーズされた瞬間、ほんとにとてもびっくりしたことや、
多田くんの桜井さんのお芝居が面白すぎてほんとにこの人一体なんなんだろうと思ってたら、台詞が自分の番になっててびっくりしたり、
語りきれないたくさんのすてきな思い出があります。
WHITEチームの3人で楽しく力を合わせて原作映画に恥ずかしくないものができたこと
これからの自信にしたいと思います。
ここまで舞台を続けてきて、観てくださったたくさんの方に、今までで1番って言っていただけるような役に出逢えて、私は幸せ者です。


出演してるみんなみんなが素敵な公演でした。
お姉ちゃんとも久しぶりの姉妹だったし、
いつも安心できるもう当たり前に本物になってる両親に囲まれて。
ほんとにほんとに楽しかったです。
幸せすぎたのでこの公演のことは早く忘れようと思います。


観に来てくださったみなさん、
応援してくださったみなさん、
どうもありがとうございましたっっ!
そして、素晴らしい映画を作ってくださった監督とスタッフと出演者のみなさん、
本当に本当にありがとうございました。


ちょっとだけ休んで、また次のたたかいに立ち向かいます。