だいすきな水下きよしさん♪

  • 岡内美喜子 公式ブログ/だいすきな水下きよしさん♪ 画像1
  • 岡内美喜子 公式ブログ/だいすきな水下きよしさん♪ 画像2
  • 岡内美喜子 公式ブログ/だいすきな水下きよしさん♪ 画像3
昨日、花組芝居の水下きよしさんが天国に行ってしまいました。
私は2012年2月にハイリンドに客演したときに『ロゼット』で演出をしていただきました。
自分の演劇人生において大きな転機になった主演舞台でした。
ご病気と闘っていたことも存じ上げず、突然のお別れになってしまい悔しくて仕方ありません。
次の4月のハイリンドは再び、演出をされる予定で、再会を楽しみにしていたところでした。


『ロゼット』最初の顔合わせの飲み会で、「岡内、おもしろいねぇ」って言ってもらって、
それからとてもとても可愛がっていただきました。
ネイルを褒めてくださったり、アイラインの引き方まで見てくれる演出家でした。
今でも、アイラインをひくたびに絶対に思い出す人だったし、
お芝居をするたびに水下さんならどんな演出を私にするだろうと常に考えてるし、
もうそれはつまり1年中のことで、
影響をたくさん受けたし、とても大きな力を与えてくださった方でした。


ちょうど3年前の『ヒア・カムズ・ザ・サン』の頃、
私はすごく苦しい時期をすごしていて、
生きることに疲れてしまっていて、
相手役だった阿部丈二くんに「しばらく休んだ方がいい」と言ってもらって、
キャラメルボックスをお休みすることに決めました。


公演がずっと決まっていたので休めるのは1年先だったけど、
ぽっかりと空いたスケジュールにハイリンド客演のお話が飛び込んできました。
運命の出逢いでした。
観にきてくれた人、全員に褒めてもらった公演で、
それはほんとに私が水下さんとハイリンドに出逢えたからで、
演劇の部分で悩んでいたことはあっという間に吹き飛んで、
楽しすぎて疲れていた心なんかどこかにいっちゃって、
演劇を続けよう、キャラメルボックスに戻ろうと心から思えました。


言葉じゃなかなか表せないんだけど、私の中にたくさんのことが刻みこまれました。
芝居における自分のコンプレックスはほとんどなくなりました。
キャラメルボックスでしてきた芝居と『ロゼット』のときに要求される芝居は地続きだとわかったし、
サンシャイン劇場でも劇小劇場でも、たいした区別なんかないってわかったし、
今までも間違ってなかったと思えたし、
日常を、ナチュラルを、エンターテインメントにするコツも教えてもらえたし。
水下さんに教わったことは今も大切すぎるほど大切です。


今回『ヒア・カムズ・ザ・サン』の中で演じていても、
私は水下さんの言葉を思い出していました。
今演じている役は『ロゼット』のときと同じ、自分のままで立つ役で、自分に近いキャラクターで、
「キャラメルボックスとは違う芝居」という言葉で表される要求も多い中、
私は何も変えてないし、何も迷わないし、
自分だしナチュラルなんだけど、でも、エンターテインメントのことを1番に考えて作っています。
水下さんに教わった魅せ方が染み込んでますから。
あのとき、水下さんが作った転換のシーン、楽しくて大好きだったな。


昨日は絶対に博品館劇場に観に来てくれたと思いました。
カーテンコールで劇場に来てくださったお客さんのひとりだと感じて、
手を合わせお礼を言えました。
まだまだ教わりたかったし、
『ロゼット』が終わったときにももう1度一緒にやろう、と言ってくださったし、
まだまだ直してやりたいことがあるって言ってくださってたし、
でも、それは自分でなんとかするよ、水下さん。
昨日は「もう大丈夫だな」って笑って言われた気がして。
全然、大丈夫じゃないけど、
私は水下さんに出逢って、キャラメルボックスに戻れて、
生きることが楽しくて、
今、すべてがいい方向に進んでます。
こころから感謝してます。


この場をお借りして、
水下きよしさん、本当にありがとうございました。
やすらかに、おやすみください。
だいすきです。
また会いましょう。