幼少の記憶 その4



ども、稽古を終えた岡田達也です。







今、「けいこをおえた」と打って変換したところ

「恵子を追えた」と出てきた。

どうして僕が中村恵子さんを追わなければならないのだろう?

ちょっと愉快だったので書き記す。



* * * * *



保育園の居残り組だった頃

僕には大きな悩みがあった。

我が家は

父親が勤めていた岡山県建設省の官舎に住んでおり

狭いながらも庭付きの平屋だった。

問題はお風呂である。



「五右衛門風呂」

みなさんも一度は聞いたことがあるだろう。

聞いたことはあるが見たことはない、という方がほとんどか。

実際に入浴した方はさらに少ないだろう。

どういうわけかその官舎は五右衛門風呂だった。



基本、浴槽が鉄でできている。

で、外から加熱してお湯を温める。

最終的には

五右衛門が茹で上がるほどの温度まで上げることが可能な

それはそれは恐ろしい風呂釜である。

だが我が家の人間は罪人ではないので

丁度良い温度で入浴を楽しむ。

楽しむ、のだが。

いくら40℃くらいの温度とはいえ

釜はとんでもなく熱いのだ。

そのため「底板(スノコみたいなもの)」なるものがお湯の上にプカプカ浮いており

そいつを上から足でそーっと押して(沈めて)

底板の上に上手に乗っかる姿勢を整え

そうしてやっと入浴できるのだ。

ところが。

その底板を押すときに端っこなどに乗っかってしまうとひっくり返ってしまう。

すると足が滑り落ち風呂釜に触れてしまい

「うぎゃー!」という叫び声を上げる結果となる。

よほどの注意を払って底板の中心に足をかけなければ

気持ちよい入浴を楽しむことができない。

体重が軽かった僕などはいつも上手くいかなくて

叫びっぱなしだった。



そんなだから

当時の僕は風呂が好きじゃなかった。

また今日も火傷するんじゃないかと本当に怖かったのだ。

だからなるだけ

父親が釜に入って安定した後に飛び込んでいた。

もしくは

「放列ラッパだ、ホイホイホイ!」

というかけ声と共に父親が外の僕を担ぎ上げ

釜の中に入れてくれていた。



今、なんだか無性に五右衛門風呂に入ってみたい。







つづく







追伸



本日、大阪に移動します。



新作のお披露目というのはいつもドキドキします。

かく言う自分は

最近は再演ものばかりだったので

『ヒア・カムズ・ザ・サン』はお久しぶりの新作なのです。

みなさんに温かい気持ちになってもらえるように頑張ります。

そして『水平線の歩き方』。

3年前よりブラッシュアップしてます。

出演者が言うのだから間違いないです。



どちらも見逃さないでください。

お待ちしています。





では、また。







 
  • コメント(全7件)
  • 一宵吏【リア優先】一周忌 
    5/15 09:11

    うらやましい(´・ω・`)
  • バッシュ 
    5/15 10:17

    そうなんすよね〜!

    父の田舎が、五右衛門でした!
    確か、下駄が置いてあった。底板以外に。懐かしーい
  • kent 
    5/15 11:37

    ウチのおばあちゃん家も岡山で五右衛門風呂でした

    懐かしい〜


    今週の土曜日観に行きます。頑張って下さい

  • 4869 
    5/15 12:00

    大阪公演千秋楽観に行きます。
    西川さん入院ということもあり2作とも出演されるとあって稽古大変だったと思います

    どちらも素晴らしい作品であることを期待して大阪で会える日を楽しみにしてます。
  • リュカ 
    5/15 13:54

    五右衛門風呂、入った事無いのでちょっと憧れます


    いよいよ本番ですね
    怪我の無いように頑張ってきて下さいね

    東京でお会いできる日を心待ちにしています

  • 菊乃 
    5/15 14:26

    「稽古」と打って「恵子」と変換すると恵子さんの顔浮かびますね(笑)よくあります
    風呂エピソード微笑ましいです。五右衛門風呂は入ったこと無いですね。大阪頑張ってくださ
    東京で待ってます!
  • キャラメル 
    5/15 15:26

    ごえもん風呂。私は入った事ありません。ハーフタイムシアター見に行きますよ
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