読み合わせ



ども、はったりをかましてきた岡田達也です。







顔合わせ。

作家、演出家を初め

音響さんやら照明さんやらスタッフさんがズラーッと並び

各事務所のマネージャーさんも壁際に控え

制作さんがワッセワッセと忙しなく動き回り

その中に放り込まれる役者陣。

これ、大変に緊張する。



劇団の稽古初日は気軽なものだ。

「ういーっす!」

「元気だった?」

「休みの間だ、何処かに行った?」

など、日常会話から始めればいい。



だけど。

外部の公演はそうはいかない。

背筋が3cmは伸びる。

ちょっと外行きの顔になる。

席に座っているだけで値踏みされている気がしてしまう。

(完全に小心者の典型である)



台本が渡された。

前もって渡される場合もあるが

昨日の場合は顔合わせのときに渡された。

あれ?

自分以外の役者さんはもうすでに台本を持っている。

ええ?

どういうこと?

オレ、すでに出遅れているの?

慌てて台本を開く。

だけど文字が頭に入ってこない。

プチパニックだ。



「では、読み合わせを始めましょう」

演出家先生の号令にあわせて読み合わせが始まる。

ここは何処?

私は誰?

設定すら理解していない僕は必死で食らい付く。

読み進む。

どうやら超が付くほどのドタバタ・シチュエーションコメディのようだ。

展開が早くなる。

半分を過ぎたところでギブアップ。

自分が何をしゃべっているのか自分でも理解できなくなってきた。



そこから先ははったりだ。

“そんな雰囲気”的なセリフで凌いでいく。

「アイツ、台本も理解できないバカ野郎だ」

なんて思われたくない。

凌ぐ、凌ぐ、凌ぐ。

しゃべる、しゃべる、しゃべる。



怒濤の2時間弱が過ぎた。



ぐったりしながら

みんなで飲み屋に流れる。

正直に白状した。

「いやー、途中で訳が分からなくなって……。

スミマセン!」

すると、共演者のみなさんも

「オレも」

「私も」

のオンパレード。

良かった。

置いてけぼりじゃなかった。

独りじゃないって素敵なことだ。

(そうやって自分を甘やかすな)



共演者の方も個性的で素敵な方々ばかりで

かなり面白い。

追って紹介していくつもりなのでお楽しみに。



さあ、台本を読み込もう。







では、また。