エレベーターの中のカップルども、劇場入りしている岡田達也です。 今日は場当たり(テクニカル・リハーサル)と「海組」のゲネプロ。 そんな初日を間近に控えた今、日記の話題も芝居のことについて触れたい。 が、どうしても書き記しておきたい出来事が起きた。 昨日のことである。 夕方には音響部の仕事も終わり劇場近くのスパに行って汗を流した。 そこはビルの11階という随分高いところにある。 すっかり気持ちも体も軽くなった僕はエレベーターを待っていた。 僕の後ろに一組のカップルが並んでいた。 ちょっと太目の女の子とガリガリの男の子。 不思議とこういう組み合わせって多いんだよな、なんてことを思っていた。 エレベーターが到着したので乗り込んだ。 僕とカップルの3人。 扉が閉まると同時に彼女が実に暗いトーンの小声で話し始めた。 「ねぇ、どうしても言わなきゃいけないことがあるんだけど……」 「何?」 「でも、ここじゃ言えないから……」 ええええーーーーーーっっっっ!!!! 何、何、何!!!! 何の話、ねえ、何の話? つーか、オレがいるから話せないんだよね? ここじゃ言えないってそういうことだよね? そう言われると、ここにいるオレが悪いみたいじゃない! そんな気はないのかもしれないけど、小心者の自分はそう感じてしまうぜよ! 待て待て! そもそもエレベーターが1階に着くまでわずかな時間だよ! 待ってても良かったんじゃないのか! それにしても……。 そのトーンは別れ話か何かなの? でもでも、そんなカップルが一緒にスパに来るのか? うーん……。 悩んでいると彼女が再び呟いた。 「私の身近にあんな人がいるなんて信じられない……」 あ、別れ話じゃないんだ。 にしても、恐いよ−ーーーー!!!! そこでエレベーターは1階に着いた。 僕は背中に冷たいものを感じながらエレベーターを飛び出した。 では、また。 |
おはよ
今日は
「背筋
今日も
はじめ
何かの
はじめ
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