ムスカリ

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居酒屋休憩室。
ヒギリ漫画を読みながらニヤついている。そこに雪子が入ってくる。雪子居場所がない感じ。ヒギリしばらくして、漫画を雪子に差し出す。

ヒギリ「いいよ。読んだから。」
雪子「あ、ありがとうございます。」(思わず漫画を受け取ってしまう)
ヒギリ「今日も感動した!(雪子の手首に目をやり)どうしたのそれ?」
雪子「へ?あ、ちょっと…」
ヒギリ「どじっ子の女もかわいいけど、気を付けな。」
雪子「あ〜、はい。」



雪子「ヒギリさんて変だって言われません。」
ヒギリ「良く言われるけど、面と向かって言われたのは初めてかも」
雪子「すみません!」
ヒギリ「(笑いながら)いいよ。謝らなくて。え〜っと(雪子の名前を確認しようとする)」
雪子「須浜です。」
ヒギリ「須浜さんも、変だって言われるでしょ。」
雪子「言われません。」
ヒギリ「言われるよ。」
雪子「言われません!」
ヒギリ「…結構頑固だね。」
雪子「それは、言われます。」

間。
二人笑う。

ヒギリ「俺、この仕事そろそろ辞めようかなぁ〜って思ってたんだよね。」
雪子「えっ!どうしてですか?」
ヒギリ「店長は毎日トマトジュース飲んでる変態だし、うるさいし、潮時かなって。
雪子「店長さん変態なんですか!?」
ヒギリ「変態も変態、大変態!気を付けた方が良いよ。」
雪子「本当ですか?」
ヒギリ「ほんと。」

間。

雪子「本当に辞めちゃうんですか?」
ヒギリ「もうちょっと居るよ。」
雪子「良かった。」
ヒギリ「須浜さんが来たから。」
雪子「私、辞めようかな。」
ヒギリ「マジで!?」
雪子「マジで。」

間。

ヒギリ「凹む。」

雪子笑う。

OFF店長「ヒギリ、いつまで休憩してんだ!店回らんだろう!」
ヒギリ「へ〜い。」




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