松江

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松江市報用に依頼されて書いた原稿をそのまま載せますね。

「ふるさとは遠きにありて思ふもの…」室生犀星(むろおさいせい)の有名な詩の一説である。大学受験と同時に上京し、私の東京での生活は、島根での18年間を大幅に超え、かれこれ28年にもなる。
学生時代、寝台列車にゆられながら、島根―東京間を往復した事を思い出す。今では子供を連れて飛行機で帰省する事が多くなったが、ゆっくりと故郷に向かう列車の旅は楽しかった。松江駅に降り立った時のワクワク感を今でも鮮明に覚えている。出雲で生まれ、松江、江津、安来と、父の仕事の関係で何度も引越しをしたけれど、何れも私にとって忘れえぬ場所となっている。特に幼少期を過ごした松江の思い出は格別だ。元旦生まれの息子を連れ、初詣の参拝をするのは八重垣神社と決めている。
幼い頃、境内が私の遊び場だった。七五三〜受験祈願迄、事あるごとに訪れている場所である。歴史的文化に恵まれた島根県出身である事は私の自慢だ。東京や海外から友人を招く時は、出雲大社、松江城、足立美術館のコースは外せない。タレントの「エビちゃん」こと、蛯原友里さんをお連れした時は、私が島根出身と聞いて双子の妹さんご夫婦迄一緒に遊びに来られた。プロデューサーという仕事柄、海外からのお客様をお迎えする事が度々ある。日程に余裕のある方は島根にお越し頂くようにしているのだが、皆、島根県情報は皆無だという。それならば、もっと、島根の良さを分かって欲しいと願い、休暇をとっては自ら案内をする。都会暮らしの方が、ずっと長いのに…どうやら私の島根気質は抜けないらしい。学生時代、あれほど遠く感じていた故郷は、交通手段の発達で非常に身近に感じるようになった。
さて、今度はいつ帰ろうかな…。(700文字)