イタリア小話  古く新しい港町チベタベッキア

  • 野村佑香 公式ブログ/イタリア小話  古く新しい港町チベタベッキア 画像1
  • 野村佑香 公式ブログ/イタリア小話  古く新しい港町チベタベッキア 画像2
  • 野村佑香 公式ブログ/イタリア小話  古く新しい港町チベタベッキア 画像3
久々のイタリア小話ですが、

久々にふさわしく訪れた港町なのですが、

時間の都合上、残念ながら番組では放送されなかった街・・・


「チベタベッキア」

番組上はサルデーニャから帰ってきて、

リボルノの後に通り過ぎていることになっていますw

この聞き馴染みのないチベタベッキアという街は、

「ローマの港」と呼ばれていて

実際、船からこの街に来たほぼすべての人は

バスにのり、約2時間かけてローマに行くのです


そうここは、ローマ人が作った港。

古くから、ローマの海の玄関口なのです




この街もご多聞にもれず、城壁で囲まれていた街だった名残があります。

その城壁の門が立派に残っていたので、↑↑↑(関所のようなところ)

ここから街に入っていくと・・・

なんと!!!

日本人に会いました





「支倉 常長」(はせくら つねなが)像が門入ってすぐにいる

この旅に出るまで、
チベタベッキアという地名を聞いたことのなかった私。

まさか、ここで日本人の銅像と出会うとは!!

なんだか、とても嬉しかったです☆

日本史詳しい方なら知っているかな??

この支倉さんは、1615年1月30日に180人の日本人を引き連れて
通商交渉を目的にスペイン経由でローマに行くのに、

日本人初でチベタベッキアにたどり着いたそうな。

とてもこの街の方々に歓迎されたそうで
友好関係を築き、銅像になったとのこと。

西洋風のえりがあるオシャレな着物に身を包み、

チベタベッキアの街の入り口で堂々と前を見据えてらっしゃってました



そして、街から少し離れた陸の上に
この街を作った頃のローマ人のすごさが分かる遺跡があるというので
たずねてきました


元エトルリア人が発見し使っていた温泉の源泉!

これを引いて作った

古代ローマ時代のお風呂




敷地面積からしてとんでもなく広い丘の上に

今もなお、威風堂々と残る建物が健在します。

かっこいいイタリア人ガイドさんに案内してもらったのですが
(写真なし笑)

そんなガイドさんに見とれる暇は全くないほど、
ローマ人のお風呂がすごすぎて、

出るのはため息ばかりです


お風呂スペースだけでなく、

美容のためのサロン

アロマテラピーや脱毛。

その一室一室の床のモザイクから壁の色まで

すべて違うデザインでつくられていたらしいのです。



1000人は入れるお風呂に、王様のためのお風呂には

今は残っていないのですが、窓はすべてステンドグラスだったとか・・・



それに、サウナ、シャワー、床暖、談話するためのサロン・・・・。

お風呂にはいるだけでなく、人と話して笑ってストレス発散することが
体にいいと分かっていたからつくったそうで・・・。

今私が知っているどんなスパ施設よりも

すごいものなんじゃ。。

と港街を欲しいからって作ってしまえるほどの

古代ローマ権力というのがいやっというほど分かりました。。


あぁ、このときほど
温泉はいりたーーい!!と思ったときはなかったなぁ〜


(でも、幸運なことにこの日のホテルは湯船有りでした)


で、この古代や中世のチベタベッキアばかり
見てきたけれど、




一体、現代のチベタベッキアはどうなのよ

と港に戻った所。。。

朝、漁に出て帰ってきたであろう漁船が
たくさん並び、

その周りに普通の主婦やおじさんたち、
中にはシスターまで!が集まっています


「何事か?!」

と思って近くに行ってみると。。。

水揚げされたばかりの魚を、波止場に横付け?
されたままの船の上で売っているのです

網からあふれんばかりの小魚たち。。

皆さん、大量に買っていきます☆

魚を買った家族のお母さん(チベタベッキア出身)だった方に話を聞いたところ

「安くいい魚をたくさん買えてとてもよいのよ!チベタベッキアは海が綺麗!」

教えてくださいました☆

で、その賑わいのすぐ後ろにある新しく美しい倉庫のような建物の中では
その水揚げされた魚の競りが行われているというので
見せてもらうことに。



競り会場の入り口にあった看板。

「NO CASH NO FISH」(笑)

“競り”と聞いたので、ついつい築地市場の
帽子をかぶったおじちゃんたちの、
専門用語が飛び交い、手の動きで値をせり上げていく
熱いバトルが見られるのかとおもいきや・・・・!!

近代的過ぎて、びっくりしました




しずかーにベルトコンベアーの上に魚が流されていく・・・・

で、「これはいくらから〜」と声をかけて、

ベットした方がいたら上の電光掲示板に、その人の値が乗る。

どうやってベットするかって、これも近代的で
最初は何やってるか全く分からなかったのですが、



こういう風に座ってみている買い手の方々は

手のひらに「テレコマンド」というリモコンみたいなのを
もっていて、これを押すと電光掲示板のようなものに
反映するという仕組み。

これはこのチベタベッキアを活性化させようという
取り組みの一つ

先ほどの、直接漁船から一般にお魚が買えるのも、

この競りも、すべて漁師さんが行っていることなので、
安価にできること。

そして、小売をするようになったので、

ここのティレニア海の多種多様で新鮮、色が鮮やかな魚を

イタリア中から買い付けの人が来る様になったそうだ。


ローマの港と呼ばれるだけでなく、

これから「チベタベッキア」を新しい港町に再生していこう!

と新しい観光施設を作り出そうという動きもあると、

ここの競りを行っている漁師さんの一人が教えてくださいました


古いけれど、新しい港町


ローマの遺跡など、古くていいものは残しながら、

新しいチベタベッキアパワーで港街を盛り上げていってほしいものです