読書中のハツカネズミ

涼しい!

すっかり今日の気候は秋ですね!

ということで秋と言えば…?の一つ。

『読書の秋』

久々に心を縦横無尽に突き動かされた本があったのでご紹介します。

ミヒャエル・バルベリ
河村真紀子 訳

「優雅なハリネズミ」

舞台はパリ。

政治家や美食研究家など上流階級しかすんでいない高級アパルトマン。

そこで管理人ルネは豊かな教養、知性を持ちながらもそれを隠し、
世間で言う「管理人」の典型を生きようと演じながら暮らしている。

そのアパートに住むブルジョワ社会に辟易している12歳の天才少女パロマは自殺をすることを決めて
それまで日記を綴りながら暮らしている。

この二人が交互に語り手になり、
それぞれの視点から、フランスの階級社会や良質な文学、
日本文化についてまで(二人とも日本贔屓である)言及しながら物語が進んでいきます。

そこに日本男性オヅが引越しをしてくることにより、二人の生活が大きく変わり、交わることになっていく・・・・・

フランスの「本屋大賞」を受賞していて、

ベストセラーからギフトセラーになった作品。

興奮のあまり、何度も途中で本を閉じ、両手で持っていることさえままならず、物語が「先へ先へ」と両手から侵食してきそうで布団の上に投げ、
「うーーー」と声を上げながら身をよじり、

でもまた椅子に座りなおし、呼吸を整え、

また本を手にとって・・・・・・

ということ何回も繰り返し、夜更かしを辞さず読破してしまいました。

ジッとしていると思ったら、いきなり落ち着かずぐるぐるとうろうろと動き出す。。

人から見たら、落ち着き無くぐるぐると柵の中を回っているハツカネズミのようにみえたでしょうか。

自分を外見から社会的地位から、階級から

「管理人」という立場に押し込もうとした、しかし、心は、教養は、豊かな世界を求めてやまなかった
ルネという女性と日本男性オヅとの関係にいてもたってもいられなかったのです。

私は知性的な人が好きです。

勉強の成績とかではもちろんなくって、
話していて、どこから話題がやってくるのだろう?
この見識はすごい、思慮深い、ユーモアに富んでいる・・・

そんな風に感じさせてくれる人がとても好きなのです。

そんな人たちが幸せになれなくてどんな人生でしょう。

たとえ物語の中だけでも、うまくいってほしい。
回ってほしいいろんなことが。

祈りながら、読んでいました。

ただ、甘いハッピーエンドでは知的ハーレークイーン小説のようになってしまうけれど、

そういうラストでないところがまた憎く、この本のたまらないところです。

フランス社会を垣間見れるだけでなく、日本文化、特に小津安二郎監督の映画を見たくなります。

日本好きな作者は現在、京都にお住まいだそうで・・・

日本に住んだ彼女が、きっと憧れのままでなく、

いろんな視点から見た、体験した日本文化を新たに物語としてつづってくれるのを楽しみにしています。

 
  • コメント(全8件)
  • ホヌ 
    9/15 19:06

    読みたくなっ


  • しゅう「秀」 疲弊、休養中 
    9/15 20:35

    現代の複雑な社会環境では、じつは知的で文化的な人間の方が、幸福を追求し過ぎてかえって幸福になれないので

    自然で人間くさく、日々の喜怒哀楽に身を置くのも、幸せの形なのかもで

  • トールハンマー 
    9/15 23:24

    素敵な本に出逢うことができて良かったですね

    自分も久しぶりに新たな本を探して読んでみたくなりました

  • みなみぃ★ラミチャン応援しつづけます 
    9/15 23:48

    最近まったく読書してません…


    本屋にも立ち寄ってないし

    本屋でゆっくりすごしたいなぁと思いました。



  • ★ちにゃ★ 
    9/15 23:56

    読書の秋に何か良い本はないかと探していました、ぜひ読んでみま

  • ポーン 
    9/16 02:14

    とても面白そうな本ですね。読んでみます。
  • フローラル 
    9/16 09:10

    読者大好きなので読ませてもらいます
    からもオススメの一冊を…美輪明宏さんの(おしゃれ大図鑑)です
    輪さんが好きで音楽会やお芝居など足を運んでいます
    つかゆうかちゃんの舞台も見に行きたい

  • ピーチ 
    9/19 20:04

    ハツカネズミ的な佑香ちゃんを想
    うわっかわい

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