人権重視から財政再建優先へ:EUによる対中国政策の変化

中国は、「元」を安く維持する目的で外貨(特に米ドル)を買い漁った結果、世界一の外貨準備高を抱えるようになった。
そのだぶついた資金を元手に積極外交を推し進めているが、そのパワーは、かつて中国に人道的立場から非難を加えていたEUの態度をも180度変換させている。

EUは1989年の天安門事件後から中国に対して武器の禁輸をしてきたが、ここに来て、その禁輸を解除しようという動きが出ているのだ。

その背景にあるのが、「スペインやポルトガル、アイルランドの瀕死状態の国債を大量に買って支えてあげますよ〜」という中国の姿勢。
昨日掲載されていた新聞記事によると、このような中国の言動にEU側は謝意を示したそうだ。
さらにEU諸国は、不況によって削減された軍事予算をまかなうために軍需産業の輸出を拡大しなければならないという事情もあるようだ。

人道主義も、やはり経済の力にはかなわないのか・・・
政治の理想と現実の齟齬の大きさを感じる。

経済力や武力などの「実行力」という裏づけがあって初めて発言力が増すのであり、平和や人道という守られるべきものも、そのパワーがなければ、世界は耳を傾けてくれないということなのかもしれない。

ただ、個人的には、希望も持ちたい。
インターネットの普及により、ウィキリークスのように、個人が世界大国を揺るがすことができる可能性も増えてきた。
あまり悲観的になりすぎずに、私も、少しでも発信力が増すように努力していきたい

と、毎年、1月はやる気マンマンの楠城華子でした☆