男の闘い。

  • ジャンボ仲根Jr. 公式ブログ/男の闘い。 画像1
茹だるような残暑が続き、子供の頃に友人から聞いた、仲根が大人になる頃には南極と北極の氷は溶けてしまい、地球は海に沈んでしまうと言っていた夢物語も、あながち嘘ではないかもなと、夢と現実の中間のまどろみの中、仲根は思った。明日は休みだ。ゆっくりと寝よう。

しかし翌朝その小さな願いはけたたましい雷雨の音で砕かれた。
ツイてない。今日は昼過ぎにでも起きて、予約をしておいた本が届いたと本屋から連絡があったので、ゆっくりと駅まで散歩でもしようかと考えていたと言うのに。

枕元の眼鏡を手探りで探し、時計に目をやる。時計の針は九時四十分を少し過ぎた所を指していた。仕事があるなら別だが、休日の目覚める時間にしては些か早過ぎる。自然現象とは言え、今日一日の予定を変更せざる得なくなった雷雨に、皮肉の言葉の一つでも言ってやりたくなった。

ふと携帯に目をやる。すると携帯の小さなランプが緑色に点滅しているので携帯を開いてみると一件のメールが届いていた。

メールを見たその瞬間、仲根は黒のバックを持ちTシャツに短パン着の身着のまま外へ飛び出し、原付きのエンジンをかけていた。

さっき携帯で見た時間は九時四七分。間に合うだろうか?いや間に合わせるのだ。向こうは仲根が来るのを待っている。
約束したのだ。仲根はすっかり忘れていたが確かに約束していた。
メールは返却期限の催促のメールだった。
一週間前、TSUTAYAでDVDを借りていて、今日の朝十時までに返却すると約束していたのだった。

仲根は走った。
原付で走った。
万が一の場合の延滞料金の一千二百円を持って、仲根は全力で走った。
友(TSUTAYA)が待つJR中野店へ。

九時五十七分。間に合った。仲根は勝ったのだ。
ただ唯一の誤算は、返却日の違う明日返却予定のDVDのカバンを持ってきてしまったことくらいだろう。




家帰って、風呂入って、ふて寝したらこの時間になってました。