2014/04/14 為公会パーティー麻生太郎会長挨拶

為公会パーティー麻生太郎会長挨拶
2014(平成26)年4月14日(月)

 ただただわき目も振らず走り続けた1年数ヶ月。安倍政権が誕生してからデフレ不況からの脱却を目標に、それに適した経済政策を大胆に柔軟に着実に行ってきました。その結果、全ての経済指標は明らかに上向きになり、前政権で赤字だった年金積立金の運用はこの15ヶ月で約24兆円の黒字を記録しました。デフレ不況からの脱却にあと一歩です。

 問題はこれから先です。我々がアベノミクスを成功させ、デフレ不況から脱却したとき、我々はどのような国をつくっていくのか、ニッポンという国はどうやって今から生きていくのか、それを改めて真剣に考えていかなければならないときを迎えています。

 18世紀、産業革命で隆盛を極めたイギリスは間違いなく、ロイズに始まる金融にその資金を傾斜していった。20世紀に大国となったアメリカも、持てる資金をウォールストリートなどの金融に持っていった。額に汗して稼いだおカネではありません。マネー自体が増殖する金融の世界に資金が吸い込まれていきました。その結果がリーマン・ショックであり、世界は極めて厳しい状況に陥りました。では、我々はデフレ不況を脱却した後、同じように金融の道に進むのですか?

 私は違うと思います。我々は長い間皆で「ものづくり」をやってきました。皆で田んぼを耕し、稲を育て、農作業にいそしんだ。我々は1千数百年、手を携え皆で「ものづくり」をやってきました。それが我々の最も強みとする所です。我々は明らかに体格においては負けるかもしれない。しかし、それを補う技術力、与えられた仕事を必死にこなす勤勉性、お互いに協力する団結力、高い道義心を持っています。それが我々の最大の力です。新しいものもどんどん取り入れて、「より良いもの」にしてきました。100年以上前に初めて新橋から汽車が走ったときに、日本人はほとんど皆驚いたのではないですか。それが今では新幹線を世界に売っています。さらに、リニアモーターまでいっている。これはそれぞれ技術者、仕事人が集まってやってきたことです。一人ひとりが真剣に自分の仕事を勤勉にこなしているから出来るのです。新幹線は乗客の死亡事故もなく、数分間隔で正確に発着する。こんなものは世界中探してもありません。100年以上前にイギリスから入ってきた鉄道を、皆で努力してそうした新幹線にまで作り上げた。我々は今後とも、こうしたものを生かしてやっていかなければなりません。

 もちろん、我々は金融が出来ないわけではありません。江戸時代には既に、コメの先物取引が行われていました。しかし、金融だけで1億2700万人は食えません。皆で「ものづくり」をやることで1億2700万人が動く。工業製品だけではなく、コメ、肉など質の高い素材を使う日本食は世界文化遺産にもなりました。また、研究開発に資金を集め、世界を驚かせるような技術を確立させいくことも重要です。そうした環境を整えることなど、政治家に与えられた仕事はいっぱいあります。

 我々為公会は安倍政権のど真ん中でその屋台骨を支えます。そして、自由民主党を政権に復帰させて良かったと思われるような政治を行ってまいります。為公会はがんばります。自民党もがんばります。