夏模様

  • 丸山圭子 公式ブログ/夏模様 画像1
昨年書いた詞です。
曲もつけました。

夏模様

遡る…
年をとると
記憶の川を下って
思い出の橋を渡って
初めて息をした
その時まで

母の瞳はいつでも
遠くを見つめ
昨日の事は忘れても
幼い頃覚えた歌
無邪気に口づさむ

風鈴が風に揺れて
遠くから祭囃子が聞こえた

遡る…
時を道連れに
心のトンネルくぐり
夢に誘う光に向かい
輝いていた青春
その時まで

母の背中は痩せて
丸くて小さい
ただ笑わせたくて
笑顔を見ていたくて
私は年中ふざける

蝉の鳴き声が響く
団扇で仰ぐ白い髪が揺れた

忘れがたき夏模様
足元に木々の影が伸びるまで
並んで過ごした愛しい日々