あまりに「非良心的」な商品

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ボクはあらゆる分野の便利そうなものを入手しては、それが正しく機能する品ならば、それを広く伝えてあげたいと努力する「アイテムおせっかい」野郎だ。

警視庁捜査一課がそれに耳を傾け、真摯に従来の官給品の防弾ベストの無力性に気付いたうえ、それを一から見直してなんとボクの設計する新時代の防弾素材をいち早く取り入れてくれたという過去も実際にあった。

以下に挙げたトンでもないモノは、そうする中において、「ここまで下らないもの」までがこの世にはあり、幾度か誰しもが当り前のフツーに使うだけで欠陥が露呈するようなシロモノがある。

そんな詐欺的な品だというのに、資本力によるカモフラージュのおかげで、図々しいことに(ドイツの)世界的な工業生産デザイン賞(Reddot賞2014)まで、ロクにテストなどしないことをツケ目に、まんまとだまし通して受賞し、挙句はその受賞シンボルのそれを掲げながら、不誠実きわまる営業作法により、いまどき夜店のテキヤさえ遠慮するような粗悪品を、1〜2万ものカネをふんだくって現在進行形で(!)販売している例がある。

以下はAmazonの「Vinaera(=商品名)」という販売サイトページに現存する悪事。
商品のVin...なるものは、赤ワインを抜染した後、できるならばそれを空気中の酸素に「ゆっくりならし、優しく全体に混入させる」といったエアレイション作業(通常なら奇妙な形のデキャンタ等の専用容器類を利用しても30分〜2時間かかる)というワイン本来のゆったりさを取り戻すワインには欠かせぬ伝統のお作法。

・・・その(呑みたくて)気が狂いそうになる意地悪な手間、だったものをこの機器は「ボトル内に突き刺したストロー状のパイプ」を通し本体内部まで、乾電池式ミニポンプでくみ上げて、ワイングラスへと注ぐプロセスの課程で、その間に外気とワインをなじませて醇化(じゅんか)を済ませてしまう・・・という、ワイン等必携のスーパーお役立ちアイテム。

ボクはこれを海外のベテランバーテンダーから『驚異的な効果!(同人)』という触れ込みを耳にしたので、ただちに検索してこれを買った。
net通販だと、最高で(同じ品だよ!)27000円から、最安がAmazonの9553円ナリ(ナニコレ 笑)。

トライした結果、ほんとうにビックリした。
それは二つ、嬉しさと爆発的怒りの結論だった。

そのワインとは、さんざっぱら飲み倒し、樽個体個体の個性まで知っているほどに馴染みのあるわが愛飲ワイン・・・これが思いっきりおいしい!!
どんなニューアンスのどこが変わっているのか?と訊かれたら、あえて口にすれば
『なにかと未熟な(?)反抗心をあちこちに秘めながら、それでいて「そんな若さも心根が可愛いから許しちゃう!!」』みたいな女子キャラのお味とでもいうか。

そんなコケティッシュな若き女性が、なんと『舞妓の置屋で何年かお稽古を積んで、すっかり艶っぽい芸妓になって帰ってきた』という(これが本来なの?)カンジになって、我が味覚に再デヴューするのであった。

その再会ならぬ「初対面」に、わが食卓では思わず無言で目を見開く家人とボクは深く頭をかしげるばかり。
いわば、なじみのはずのボトルちゃんに、すっかり『上目線』で『ナメんじゃないよ』と脅かされたようなショック。『これはいい物を薦められた!!』
そう、感激したのがこの機器との初インパクトだったのに・・・・

それが・・・最終的には、この未熟きわまる非良心的プロダクツの作り手(輸入元ら)とクレームふくみで接触を余儀なくされてしまう破目になった。
その後の展開は後述のようにこのAmazonページの『カスタマーレビュー』に思いっきり冷静に書いて、だまされぬようアクセス各位に警鐘を鳴らした次第。

『営業妨害』で訴えるなら喜んで、これを不正との戦いと位置付けて法廷で闘い抜いてやる所存だ。

他のレヴュー諸氏にもあるが、ほんとうに『2・3度使ったらキチガイでもわかる事だ。ホントにいとも簡単に根元でポキリなんだから』という驚くべきバカ製品なのである。
(それも、ちょっと素材を工夫すれば解消する欠陥だというのに…。このままでは品物自体がかわいそうだとも思う。「品物だってニンゲンだ!・人間だってシナモノだ!」)

★Amazonサイトに残されたmyレビュー・・・・・・
★★★★★★我が家の「買ってはいけない2016年度No.1」選定商品
投稿日 2016/9/1

このコンセプトは素晴らしい。ワインボトルに装着してその結果、注がれるワインは(分秒待たずに)最高級のエアレイションを終えた本来のワインの持ち味を楽しめる製品だ。
私は気に入って息子らにプレゼントしてやろうと検討していた矢先、写真の本体からボトル底部まで伸びる硬質のプラ製パイプ本体との付け根部分で折れ、吸い上げ機能は停まった。

それも本体下部内側にある付け根からポキリだった。
その接続部分が軟質であるならば、種類によってボトルの深さが異なる瓶底部の出っぱりも、様々なワインボトルに対応できよう。

だがこの制作者にはその思いやりや検討時間を持つ良心が欠落していた。買ってみればすぐに判る。

ここから『ワイン瓶特有の底の富士山状の出っ張り』へと、本体から突き出したパイプが、ドスンとまるで突き指をしたかのように装着する度ごとに衝突するのだから、折れるのも自明の理であろう。

そして修理。埼玉の彼らはこれを商品の欠陥として保証しようとしない。さすがに修理料こそとらなかったが、往復1200円だかの送料はこちら持ちである。
たかがそんなカネと思っても、製造者なら覚悟の上の構造的欠陥が呼んだ故障ではないか。謝罪のうえ修復を願い出るのが本当だろう。謝りもせず「送料は負担して下さい」とつっけんどんな中年女性の声。

おまけに、送り返してきた品はそれまでの利用した形跡をそのままに、水洗や清掃するわけでもなくベタベタなまま返してよこしたのである(苦笑)。
彼らのすべてにムカつきながらも
『今後は注意して差し込もう』とわが酒飲み夫婦はビクビクしながら修理済み品を扱ってきた。★するとその後、1ダース半を抜栓したところでまたポキリ(笑)。

苦労の末、本体を分解してみて気付いたのだが、構造的にそのストレスがかかるパイプの接続部分はおよそ正1ミリ厚のアクリルパイプ部品。アクリルとはプラスティックでも硬質なので、硬いけれどもポキンと折れやすい性質なのだ。しかもこの薄さでは…(苦笑)

想像すれば解る。洗濯機から外に出たホースがこうした硬質の素材だったらどうなるか、女性の手でもこれを掴み、折り曲げるなどしたらポキリといくものである。
だから洗濯機などには、蛇腹などソフトな堅牢性もたせ、日常繰返しの折り曲げ運動に備えるのである。

こうした硬いアクリルの薄いパイプが使いたいなら、接続したまま動かさないで良い固定パイプとしての部品には向いているが、ワインの底にゴツンしたりしなかったりの日常生活…だったら、これが向いていると考える設計者はバカか、よっぽど思いやりのない無責任人間に違いない。

そうするうちに、(ウチの品は悔しいし、勿体ないから、シリコンゴムのパイプを固定する手術をボクが手掛けて今は元気でやっている)救うものが海外に現れていた。

写真の上側:
この製品はそのパイプを(自動車のアンテナのように)伸縮式の金属パイプに替えて同じコンセプトで登場させたのである。
決まった!現在のマイ修理品が使命を終えたら、こっちを購入しようっと!

下は、「ダメなVinaera」の構造的欠陥図

オレを怒らせるなよ!

 
  • コメント(全1件)
  • りん○ 
    6/12 18:39

    Amazonさん、見に行ってきました。
    あれだけの方が残念な思いをしている商品(会社?)も珍しいですね

    褒めた方も、その直後に苦い思いをしているかもしれませんね…。
    それにしても、ご自分で改良なさるとは!
    防弾ベストお話もビックリしました。
    毎度勉強になります
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