★★★★★★『「自分を必要としてくれる人」がいるかぎり』★★★★★★

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先週、あるお手伝いをした。
講演の講師として名の上がった人を、ボクならどうにかできると出しゃばったからだった。

通常なら400人前後もの、真面目に就活&就職後のスキルアップを目指そうという志の若者たちを束ねる集団のリーダー氏が、昨季まで「巨人軍 鈴木尚広」として土壇場で『代走』として一塁走者に入ったとたん、「一点差」どころか「二点差でも」相手チームはビビるという脚のスペシャリストを講師として呼べたら・・・とお話ししていた。

勝負どころで、鈴木の足を封じる・・・ただそれだけのために、DeNAなどは「肩にだけは信頼のおける捕手」を、最終回途中でピンチキャッチャーとして交代させたことがあったほどの選手だ。

ナイター(18時開始)なら11時までに、彼は必ず球場入りする。
『八時半の男』ならぬ鈴木さんは『九時からの男』。
そのころ(終盤の「八・九回」)になると、巨人のスペシャルウィポンとして登場するため、ベンチ裏トレーニングスペースで入念な身体の手入れをけして怠らなかった人物である。

昨オフ、氏の突然の引退をめぐって、観測と憶測がかなり駆けめぐった。巨人を気に入らぬなら、他の11球団いくらでもその脚力で「売れた」はず…なのに、彼はユニフォームを脱いだ。

実家は故郷福島は相馬高校の門前で、40年前の古くから(肉屋兼)焼肉屋さんを営む。それも正月もお盆もなく365日、オルウェイズオープンという勤勉実直な両親の息子である。

ボクは、当該集団のリーダーが
『鈴木さんの話を聞いてみたい』と、ボクへのつぶやきを聞き、
「ぜんぜん大丈夫ですよ」と、勝手にブッキング可能の感触を差し上げてしまった。
というのも、通常こうした方の講演依頼といったら「所属プロ」とを第一に交渉を始めなければならない。

けれど、巨人軍の方々の場合、ボクには「同僚各位」「先輩各位」「首脳陣各位」と、幾つかの別チャンネルが思い立つ。
ただし、この講演会は『営業』ではなく、あくまでも「苦労人からいい話をお伺いする」、あくまでが『入場無料の講義』なのである。そうは景気の良いオファーは出せない条件下であった。

で、もっともこの集団に見合ったオファーといったら、ボクが巨人の『同僚各位』にお願いして、謝礼程度で勘弁して戴くようにすることが現実的だと思った。
それが、そうしたレパートリーからボクが選んだ(巨人軍OBの)仲介人ドノが、チームメイトのなかでも「欲のない方」として知られる人物だったことも幸いした。

難攻不落巨人軍有名選手の講演というのに、たった一本の電話でご本人は快諾されたと聞き、ボクも楽しみになった。
さて、当日は激暑の東京大地が沸騰しまくっていた先週の日曜日午後、果せるかな通常なら400名程度の集まりが、主催者がこの日にかぎり「家族まで参加OK」としたら、なんと『1000名』が詰めかける大盛況となった。

いっぽうの鈴木さんときたら、迎えの車を断り都心から約1時間の郊外まで、私鉄を乗り継ぎ単身でやって来られ、19時30分講演開始のところを17時にはその駅前にたどり着いていたのだそうだ(笑)。
なんでも、『何百人もの講演にプレッシャーいっぱいとなって、前日はすっかり眠れなかったので困った…』という。

で、会場控室には弁当が用意されていたにもかかわらず、鈴木さんという人は、駅構内の立ち食い蕎麦屋で「立ち食いソバを食べてきました」。
『あ・・・あなたはもしかして・・・。あなたが何でこんなところに?』と、駅頭で気付き、そう問うた無粋者も居たそうだが「はい、そうなんです」と返したそうだ。

氏の語る人生、『たゆまず準備を万端に整えておかねば…』について若者たちに語った90分間。
プロ在籍20年間。ゴールデングラブ賞1回。
そして「オールスターの出場者」とはいえ、それが叶ったのはプロ19年目の夏だった。
それまでの間、どれだけ「鈴木尚広というキャラ」を、あれだけ毀誉褒貶の激しい巨人軍の一員として保ち、二軍生活は長く、雌伏したまま、切られず、かといって出されず、そこまであの修羅場で長らえた選手だった。
その方がよっぽど「球団編成の現実」に照らしたら不思議でならないのはボクだけか

ここでマイク越しに語られた彼の『ヒトとしての価値』は、『開業以来40年間、一日も休まず商売を続けた両親の背中』を見たまま、それを継承したという事に尽きる

鈴木尚久という看板を掲げ、「巨人軍」という超繁盛ショッピングモールの中に店を置き、モールや顧客からその『鈴木尚広商店』が必要とされ続けたからであろう。

幼い頃から、夏休みといっても海水浴にさえ連れて行ってくれずに商売一筋だったご両親。
長じた鈴木さんが「少しは休みなよ」と言っても、
『お客さんがアテにしてくれているから、休むわけにはいかない。必要とされている以上、それが生きがいなんだよ』
とハネ返されるだけの超真面目一家だった。

ふと気づけば、巨人軍も鈴木尚久に期待した。
それが気付けば、いつの間にか自分は誰よりも早く球場入りして、誰よりも遅い時間の出番のために、黙々と納得するまで仕込みを済ませ自分のベストが尽くせるよう、巨人軍の誰よりも入念なストレッチングをしてきた選手となっていたということだろう。

尚久が東京のプロに行ってからしばらく経った日のこと。
40年の間、開店以来「年中無休」で店を閉めたことなどない焼き肉屋「すずや」が、ある日、なんと店の扉を閉めていたのである。
同じ日、東京ドームでは相馬の息子、鈴木尚久が、監督推薦により、プロ入り初めての『セリーグ・オールスター』の一員として晴れやかな舞台に立っていたのである。

思えば尚久がプロ入りして、歳月はもう19年も流れていた。
それは、プロ野球記録タイとなるほど『遅い球宴への出場』実現となった。あの阪神川藤と並ぶ快挙として残された。
『お前にプロ野球選手など務まるワケがない』そう言って、東北福祉大への進学を尚久にせまっていた父親。

ついでに、母親は「打席に入る尚久」を惚れ惚れと眺められても、いざ『バットを振る』寸前となると顔を背けてしまう。
そのため、母は息子の打撃フォームなど見た記憶がないのだそうだ。
同じことはボクシングの選手の家族が会場にやって来ても、そのほとんどは、そうした肉親のライブ動画を目にすることがないのだという。

『40年ぶりの休業』となった『すずや』のご主人夫妻は、東京ドームで2つの盗塁を決めた孝行息子の姿を、はじめてその目に焼き付けることができたのであった。

悲しいお知らせ?★★★★★★

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ここに掲げた1枚の地図は、現在東大地震研究所が教材というか、日本の地震に関し、初歩的な知識を持ってもらうために作った有料の地図である。

一見して異様なのは、福島から茨城、千葉銚子沖までにかけて、列島沿岸をなぞるように赤く染まった区域に思わず目がゆく。

これは2011年の「3・11東日本大震災」以降、たった2年の間に起きた「微小→震度5」までの大小問わず発生した地震の震源地を表わすドキュメントなのだ。たった二年間である!

そりゃあ中には、機械でなければ検知できない揺れの地震もあり、それぞれ一回ごとに(あくまで「赤いドットではなく、」内側まで赤く染めていない【薄い輪郭の赤いリング】で)一回起きた事を表わしている。

ところがそんな『線が、回を重ねるうちに点となり、それが重なりしまいには「面」となってインクを塗りつぶし』遠目にも真っ赤に染まってしまった…。
こうなるまで、わずか約700日の間。
線のリングがリングに見えぬほど、極端に近接した区域で頻繁すぎるほど地震が起きまくっていたことを無言で示している。
いや頻発ではなく、むしろ起きっぱなし…といった方がふさわしい塗りつぶされ方ではないか。

これを、広く東大が積極的に国民に対し、周知しようとしていない姿勢には、ボクも最初不思議だったが、次の瞬間、英断だろうと納得できた。
たしかにメディアに提供するせよ、現場の制作スタッフによっては、安易に部数や視聴率を稼ぐ功名心に走られたら・・・結果は火を見るより明らかである。

「信じる信じないはあなたの自由です」などといういかにもバカそうな男性タレントの苦し紛れの、便利な「逃げ言葉」によって、ほんの10年ちょっと前にマスコミ各社が申し合わせて自粛したコンプライアンス。

つまりそれは『科学的に証明できない(ような程度の)現象や、事象は安易に報じない』という放送界の矜持、それがズルズルといつの間にか土砂崩れのように、破られ赤ちゃん戻りしてしまったのである。

放っておけば、作り手は少しでも扇情的・刺激的なタイトルへと演出をいじりまわすうち、全体の内容までが立証とは無縁なサモサモ話や、眉がツバだらけになるほどの都市伝説なるデマを並べた子供だまし番組をデッチ上げるようになる。
動機はただひとつだ。「率」ばかりを欲しがり、制作費をケチって裏取りなどおろそかにして良いといった傾向が、せっかくの申し合わせ全体を消し去ってしまったのである。

じっさい、そうした紳士協定によって、かつて夏につきものだった怪談話やミステリースポット突撃みたいな企画はすべて打合せ段階でハネられたものである(だから、「アノ人やコノ人」などが露出しなくなったりしたワケです。)。

しかし大地震のたびに『地震学博士』なる連中がもっともらしく、報道番組の正面に座る。
『やはり、「オソカレ・ハヤカレ」と、警戒してきたことが的中した』と、連中は後だしジャンケンのクセに、胸を張ってみせる。(「いま言ってどーすんだよバカ」と国民)
こうした地震学者一般、恥ずべき肩書きの『究極の「結果論」学者』という役立たずら(笑)がお膳立てした、うすバカでもできるであろう日常集めまくった(「アッ、ここで地震が起きた!」程度の)微細なデータの集積が、チリも積ればなんとやら。

その結果、ここまで恐ろしい未来を予言しているモノを集大成しちゃっているとは夢にも思わなかった。

ちなみに、同研究所はこの同じノリの日本地図『東日本大震災発生以前』のものも刷っていたが、もう入手は不能(廃盤)である。
そのバージョンと本図を比べてもらえたら、ひと目で誰もが背筋を凍らせることになるだろう。

というのも、その地図ときたらそれら『真っ赤な地域』など、日本列島近海にはまったく見当たらないからなのである。
(前記「コンプライアンス」によって、『写っているのにお蔵入りした番組』の実話って、ミナサン聞きたい?)

★★★★★★とっておきの話(聴覚)★★★★★★

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久々に、あれはもう40年くらい前になるのか?!そう気づいて驚いた。
王さんらから直接聞いた話である、とても感動した。

先週、TBSラジオの「伊集院」さんの番組で、『視・聴・覚にかかわる話』を募集していたのを朝、シャワーで耳にして、そのとたん忘れていたこの話を思い出したのである。
やっぱ、ラジオはいい。届く部分がどこか別の部分だ。

それに応募しようかと思うほど(採用への)自信はあったけど、引きかえの賞品が「番組ステッカー」であり、BEST賞も「ヤマザキのギフトセットを1名様に」というものだったのでやめた。
だって、「水ようかん」「フルーツゼリー」なんてちっとも嬉しくないし(ソレニ1メイナンテね〜 笑)

巨人軍V9の際、ご褒美旅行で川上監督はじめONら夢のような人がジャンボ機をチャーターし、ボクのいるハワイにやって来た。

その際、約一週間というもの大手出版社の依頼もあって、王さんの密着取材兼通訳兼ボクのおんぼろグルマで運転手をつとめて差し上げたのである。

最初の晩は、ボクの当時のGFがカクテルウェイトレスやっているPカイウラニの、隣のホテル地下プライムリブの店「Chuck's」に、日本から来た番記者10名ほどを引き連れて王さんが、全員のディナー&カクテルを面倒見をしてくれたのである。

そもそも、迎えに行った宿泊先のロビーで行く当てもなく、初めてのハワイとあってタムロするだけだった記者たちに王さんが声をかけた、
『キミら行くとこないんだったら、この人が現地のおいしい店連れて行ってくれるから、一緒に行こうや』…で付いてきて集団となったわけだった。

店に入っても王さんはというと、デンと座っているわけではなく、席を立ってまるで秘書みたいな恰好で背を丸め、テーブルに座る記者全員を回っては、飲み物、オーダー(スープの種類、ライスorパン!!)、「焼き加減」まで訊き!!、ボクがそれをメモをして黒服に伝えるのである。

そして食事も終わる直前となって、氏はトイレに行くと見せかけて絶妙のタイミングで、全員分のお勘定をすっかり済ませてしまうのである。

それはこれから起こるであろう「ご馳走様でした、すみません」という儀式を、極力、大したことない挨拶で済ませること…、それを第一義にしたいという深謀から自然に出たもの・・・と横にいるボクには見えた。

すべてが万事、これがお人柄というものだろう。こうした「人間ができる完璧」という作法をそれから一週間、ボクは目の当たりにする。
王さんは「完璧」だと思う。

冷徹に気を配っておかねば、『完璧な人である』ことには冷たさがつきまとうものだ
だが、王さんの完璧とは『完璧と感じさせない、「よく考えてみたら完璧」だった』という遅効性の完璧さなのである。

ボクは王さんには無条件で学んだ。
誰もが一度はあこがれ追求する『完璧な人間像』。

今はやりの、ウツ病へと向かう引き金も、自己愛からくる完璧主義への希求から始まる…原理が、精神病理学では一般的だ。
それをナイーブな人格によって「ついつい純粋すぎるがあまり、呼吸も心も煮詰まってしまう若い子たち」に出会うたび、ボクは氏の話をしてはマインドのマッサージをすることにしている。

最近、政治の世界で帰化していいかげん経った女性の国籍がクリアかどうかをめぐって、大の男どもが敵方はともかく、味方の野郎どもまでが彼女の国籍の処理をめぐってあれこれイジメているように映る。なんとみっともなく矮小きわまる人間たちなのだろうか。

だったら、いつまでもこの甲子園優勝投手の王少年を、「台湾籍だから」といって60年前に国体から情けなくも締め出した愚挙から、ひとっつも進化していない野蛮人の集団イジメが公然と、そしてもっともらしく行われている。
ボクはむしろそんな奴らと同じ大地を踏む『日本籍である自分』が恥ずかしくてたまらない。

★★★★★★それはさておき本題だ、かつて神宮球場の外野席は全席芝生であった。

王さんが引退されるシーズンに2年先駆けて1978年に、敷かれた芝生はすべてはがされて、現在のコンクリート席へと改装されていった。

たしかにそれまで芝生はボロボロで、所どころ「断崖」とか、「切り通し」みたいな場所があり、それらになど当たったら悲劇だった。
そこへある視覚障碍者が、巨人戦というとライトスタンドにやって来ては試合が終わると帰ってゆく姿が目をひいた。
たちまち、神宮の常連たちに知らぬ者はいないほどひそかな注目を集めており、人々は好奇の目で『観戦』する彼を眺めていた。

そんな不思議な「巨人ファン?」の話が、球場関係者を通じて巨人軍チームスタッフにも伝わってきた。
『ナイターの雰囲気がいいのかな。』
『華やかなにぎわいが好きなんだろう。』と、周囲は勝手な解釈をしていった。

ところが、彼は王さんのホームランだけを、ひたすら期待していたのである。
彼はウグイス嬢の『3番ファースト 王』という瞬間、聞き届けるとじっと身を固める・・・。
果せるかな、ホームラン!!
王さんは神宮ではホームランを数多く放った。

目を閉じたままの彼はホームラン?性の打球音が響いた瞬間、全神経を集中する。
大歓声の中から「感動の音だけ」をかき分けて抽出し、聴覚ふくめボディ全体へと吸収するためである。

『「ドスン!」』ボールが人々をかき分けて芝生に直接着弾すると、小さな地響きとともにわずかな音が伝わってくるのである。

それは他の誰もが気付かぬことだったけれども、王さんのホームランボールが(右翼)ポール際はもちろん、「バックスクリーンに近い右中間」であっても、彼が神経を集中していると「地面が響いてくる」のを味わえるもの』だそうである。

それが芝生席ならではの良いところなのであった。

王さんはその話を耳にすると、感動してサインボールを贈った。
そして後年、神宮外野席の工事計画のニュースを聞くと、まず第一にこう云ったそうである。
『神宮が芝生席でなくなったら、あの人が淋しがるだろうに』

人格に国籍などのようなものは要らない。

あまりに「非良心的」な商品

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ボクはあらゆる分野の便利そうなものを入手しては、それが正しく機能する品ならば、それを広く伝えてあげたいと努力する「アイテムおせっかい」野郎だ。

警視庁捜査一課がそれに耳を傾け、真摯に従来の官給品の防弾ベストの無力性に気付いたうえ、それを一から見直してなんとボクの設計する新時代の防弾素材をいち早く取り入れてくれたという過去も実際にあった。

以下に挙げたトンでもないモノは、そうする中において、「ここまで下らないもの」までがこの世にはあり、幾度か誰しもが当り前のフツーに使うだけで欠陥が露呈するようなシロモノがある。

そんな詐欺的な品だというのに、資本力によるカモフラージュのおかげで、図々しいことに(ドイツの)世界的な工業生産デザイン賞(Reddot賞2014)まで、ロクにテストなどしないことをツケ目に、まんまとだまし通して受賞し、挙句はその受賞シンボルのそれを掲げながら、不誠実きわまる営業作法により、いまどき夜店のテキヤさえ遠慮するような粗悪品を、1〜2万ものカネをふんだくって現在進行形で(!)販売している例がある。

以下はAmazonの「Vinaera(=商品名)」という販売サイトページに現存する悪事。
商品のVin...なるものは、赤ワインを抜染した後、できるならばそれを空気中の酸素に「ゆっくりならし、優しく全体に混入させる」といったエアレイション作業(通常なら奇妙な形のデキャンタ等の専用容器類を利用しても30分〜2時間かかる)というワイン本来のゆったりさを取り戻すワインには欠かせぬ伝統のお作法。

・・・その(呑みたくて)気が狂いそうになる意地悪な手間、だったものをこの機器は「ボトル内に突き刺したストロー状のパイプ」を通し本体内部まで、乾電池式ミニポンプでくみ上げて、ワイングラスへと注ぐプロセスの課程で、その間に外気とワインをなじませて醇化(じゅんか)を済ませてしまう・・・という、ワイン等必携のスーパーお役立ちアイテム。

ボクはこれを海外のベテランバーテンダーから『驚異的な効果!(同人)』という触れ込みを耳にしたので、ただちに検索してこれを買った。
net通販だと、最高で(同じ品だよ!)27000円から、最安がAmazonの9553円ナリ(ナニコレ 笑)。

トライした結果、ほんとうにビックリした。
それは二つ、嬉しさと爆発的怒りの結論だった。

そのワインとは、さんざっぱら飲み倒し、樽個体個体の個性まで知っているほどに馴染みのあるわが愛飲ワイン・・・これが思いっきりおいしい!!
どんなニューアンスのどこが変わっているのか?と訊かれたら、あえて口にすれば
『なにかと未熟な(?)反抗心をあちこちに秘めながら、それでいて「そんな若さも心根が可愛いから許しちゃう!!」』みたいな女子キャラのお味とでもいうか。

そんなコケティッシュな若き女性が、なんと『舞妓の置屋で何年かお稽古を積んで、すっかり艶っぽい芸妓になって帰ってきた』という(これが本来なの?)カンジになって、我が味覚に再デヴューするのであった。

その再会ならぬ「初対面」に、わが食卓では思わず無言で目を見開く家人とボクは深く頭をかしげるばかり。
いわば、なじみのはずのボトルちゃんに、すっかり『上目線』で『ナメんじゃないよ』と脅かされたようなショック。『これはいい物を薦められた!!』
そう、感激したのがこの機器との初インパクトだったのに・・・・

それが・・・最終的には、この未熟きわまる非良心的プロダクツの作り手(輸入元ら)とクレームふくみで接触を余儀なくされてしまう破目になった。
その後の展開は後述のようにこのAmazonページの『カスタマーレビュー』に思いっきり冷静に書いて、だまされぬようアクセス各位に警鐘を鳴らした次第。

『営業妨害』で訴えるなら喜んで、これを不正との戦いと位置付けて法廷で闘い抜いてやる所存だ。

他のレヴュー諸氏にもあるが、ほんとうに『2・3度使ったらキチガイでもわかる事だ。ホントにいとも簡単に根元でポキリなんだから』という驚くべきバカ製品なのである。
(それも、ちょっと素材を工夫すれば解消する欠陥だというのに…。このままでは品物自体がかわいそうだとも思う。「品物だってニンゲンだ!・人間だってシナモノだ!」)

★Amazonサイトに残されたmyレビュー・・・・・・
★★★★★★我が家の「買ってはいけない2016年度No.1」選定商品
投稿日 2016/9/1

このコンセプトは素晴らしい。ワインボトルに装着してその結果、注がれるワインは(分秒待たずに)最高級のエアレイションを終えた本来のワインの持ち味を楽しめる製品だ。
私は気に入って息子らにプレゼントしてやろうと検討していた矢先、写真の本体からボトル底部まで伸びる硬質のプラ製パイプ本体との付け根部分で折れ、吸い上げ機能は停まった。

それも本体下部内側にある付け根からポキリだった。
その接続部分が軟質であるならば、種類によってボトルの深さが異なる瓶底部の出っぱりも、様々なワインボトルに対応できよう。

だがこの制作者にはその思いやりや検討時間を持つ良心が欠落していた。買ってみればすぐに判る。

ここから『ワイン瓶特有の底の富士山状の出っ張り』へと、本体から突き出したパイプが、ドスンとまるで突き指をしたかのように装着する度ごとに衝突するのだから、折れるのも自明の理であろう。

そして修理。埼玉の彼らはこれを商品の欠陥として保証しようとしない。さすがに修理料こそとらなかったが、往復1200円だかの送料はこちら持ちである。
たかがそんなカネと思っても、製造者なら覚悟の上の構造的欠陥が呼んだ故障ではないか。謝罪のうえ修復を願い出るのが本当だろう。謝りもせず「送料は負担して下さい」とつっけんどんな中年女性の声。

おまけに、送り返してきた品はそれまでの利用した形跡をそのままに、水洗や清掃するわけでもなくベタベタなまま返してよこしたのである(苦笑)。
彼らのすべてにムカつきながらも
『今後は注意して差し込もう』とわが酒飲み夫婦はビクビクしながら修理済み品を扱ってきた。★するとその後、1ダース半を抜栓したところでまたポキリ(笑)。

苦労の末、本体を分解してみて気付いたのだが、構造的にそのストレスがかかるパイプの接続部分はおよそ正1ミリ厚のアクリルパイプ部品。アクリルとはプラスティックでも硬質なので、硬いけれどもポキンと折れやすい性質なのだ。しかもこの薄さでは…(苦笑)

想像すれば解る。洗濯機から外に出たホースがこうした硬質の素材だったらどうなるか、女性の手でもこれを掴み、折り曲げるなどしたらポキリといくものである。
だから洗濯機などには、蛇腹などソフトな堅牢性もたせ、日常繰返しの折り曲げ運動に備えるのである。

こうした硬いアクリルの薄いパイプが使いたいなら、接続したまま動かさないで良い固定パイプとしての部品には向いているが、ワインの底にゴツンしたりしなかったりの日常生活…だったら、これが向いていると考える設計者はバカか、よっぽど思いやりのない無責任人間に違いない。

そうするうちに、(ウチの品は悔しいし、勿体ないから、シリコンゴムのパイプを固定する手術をボクが手掛けて今は元気でやっている)救うものが海外に現れていた。

写真の上側:
この製品はそのパイプを(自動車のアンテナのように)伸縮式の金属パイプに替えて同じコンセプトで登場させたのである。
決まった!現在のマイ修理品が使命を終えたら、こっちを購入しようっと!

下は、「ダメなVinaera」の構造的欠陥図

オレを怒らせるなよ!

日本の紳士らの底の浅さが見えてしまう「別天地」に行ってみた

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この店客扱いがザツで、アタマに来たから「食べログ」でチクってやろうとしたら書き込み停止中だった(笑)
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火曜のランチは、日米のある年寄りの集まりを、皇居お堀端にある『明治生命記念館』の地下B1、普通は利用できないメンバーズルームで開催するというので、場所が気に入って行き、帰ってきた。くだらない場所だった。

何ったってソコは「重要文化財」なのである。建物が。
GHQだって、最近じゃハンザワナオキのロケで使っちゃうのである。
そのB1『センチュリーコート丸の内 メンバーズルーム』なんてエラいのである。そんなサモサモな小細工に、出掛ける前から負けていたんだろうなあボクはやっぱし小物だったのである。

ミーティングは「ハワイとの友好をより深くしたい」という、いい年喰っていながら未だロマンの溢れる年配人士が集まったのだけれども、こんな風に大仕掛けで客をかしこませていながら、『お運びさん男女』は老若問わず、サービスの質は「神田の一杯メシ屋」以下なのであった(笑)。

ホワイトクロスのテーブルを(おそらくは)一人3・4テーブルを担当しているように見受けたのだが、黒服諸氏いずれも動きが悪すぎる、まず目配りがゼロ。そーゆー心構えなのだ、どいつもこいつも、べるぎーも。
(「アーユー どいつイズ じゃーまん?」で、出川がドイツ人に尋ね、それで意味が通じていた 笑)

そんな調子だもんだから、乾杯のあと、ボクのテーブル上の赤ワイングラスが空になろうがなるまいが、(歳だけは?)ベテラン女史も眼中に入れない…そんなの知〜らないのである。で、いられるのである。

別の給仕仲間によるアドバイスやら目配りなどの相互フォローもゼロという体制。ある意味、担当テーブルの区分けがそれだけ「ソリッドセパレート」なのだろう。できないのではエラかないけどね。

さらに驚いたのは、若い黒服ったら、私たち二人が「立ったままのご歓談中」に、その狭き空間を無理に拡げ、分け入ってテーブル上へ皿を置く用事を、ひたすら無表情に足してしまう事だった。

ふ〜〜ん、皿が着席中の二名の間がおしゃべり中で開かない・・・こうなったらあなたどうします?

「失礼します」とか言うよね、「オッスごっつぁんです」とか(笑)。
ところが『重要文化財』流ときたら、無言で眉間にシワ寄せて、トレイを持ったまま、二人が気付くまで(『(おい、気付けよ)』とばかり)待っていやがるのですよ。イヤ味だよね〜。

さすがは『三菱地所に見に行こう』なのである。
こいつなどは『三菱地所は見ていよう』というわけだ(笑)。
こんな事して優しさを喪っているから、爆弾事件まで起こされるのである。

ボクのワイン懇願だって最後まで、「下さい」と通りがかりのお運びさんに声が届いた時以外、自発的にグラスが満たされることはなかったのである。
基本的にケチなのか?(笑) 『そう言われたからサービスをする…』というのでは、ロクな態度でサービスは望めない。
ハナっから連中は『あ、気付きませんで』でもないから。
だからそれ以降もお開きまでのかん、一杯ずつ「おめぐみ下さい」と、しまいにゃ土下座までしてワインのお代わりを乞うたものだった(笑)

この連中はどれもこれも、新人のバイトなどではなく、一応はセイシャインっぽいのが、問題をより深刻にしている(どんなモンダイだ)

ここは、昭和5年にビルが着工になったユイショある三菱資本のカンバンなのだそうで、同コンツェルンの「エラいさんら限定」で、もっぱら集まるところらしく、サモサモらしい『食べログ』などのチクりサイトごときでは、下衆なご仁らの星印は精一杯に飾られ、やれ『隠れ家的・・どうの』とか『重文らしい・・こうの』などなど、読んでいてすっかり歯が浮いてしまった当方なのだ。(あんだけ大きなビルの地下。そんな巨大な器を隠れ家にするなんて、いったいどんな大秘密組織なのだろうか 笑

だけれども、『三菱地所に見に行』った結論は「ホトケ作って魂入れず」ではないけれど、まさに伝統の(あるかもしれない)、古い『ビルジング』がそこにある・・・たったそれだけの価値へと、バカな後継者らによって人としての膨らみを補填され続けられたワケでなく、ただ食いつぶされたまま…スカスカの単なる入れ物へと堕ちてしまったという『残骸メンバーズクラブ』というワケなのだろう。
(ビックリしたのは「食べログ」に書いておいてやろうと思ったのだが、ボクのページから「書込む」ボタンがなくなっていたのだった 「カンジ悪かった」「挨拶ができなかった」という事象はイケナイ事柄らしいのだ 笑)

こうした人々の空疎なケンイによって、結局はダメにされてきたニッポンの象徴を見てきたような気がする。