ある男の話…

俺は目覚めた。

ここはどこだろう?


そもそも何故俺はこんなところで立ったまま寝ていたんだ?


まぁいいや。とにかく歩こう。



それにしてもこの町の人は不思議だ。

何度話しかけても同じ返事しかしないし

目が合うといきなり駆け寄って来て、喧嘩を売られる。


嫌がらせだろうか?


早くこの町から出よう。



しかし出ようとしたところで
いつも俺の事を止めるヤツがいるんだ


何やらある人物が俺の事を探しているらしく
その人に会わせたいと言われ

デカイ建物の前まで連れて行かれる。



俺はその人物を知らないし、名前だって聞いた事もない。

いったい誰なんだろう?


仕方ない。会ってみよう。


ガチャ。

建物の中に入ると3人の男がいた。


一人は妙に馴れ馴れしいメガネ男で

何やら俺に色々と情報を教えてくれるが、無視。


二人目の男は俺と目が合うなり
いきなり駆け寄って来て喧嘩を売ってきた。
なぁに、このパターンは慣れっこだ。

そいつを蹴散らして

俺は最後の一人と向き合った。


俺と会いたがっていたヤツはどうやらコイツのようだ。

ツンツンに立てた髪に
妙に細い目。

なかなか迫力のあるヤツだ。



話しかけてくる気配がないので、話しかけようとしたが
急に体が固まった。

そして俺は操られるように紙とペンを取り出し、書き物を始めた。



俺は強そうな相手に話しかける前に、
必ずこの書き物を書かされる。


そして話しかけたら喧嘩が始まり

『負けた!』と思った瞬間
いつも意識が飛んで、

気がつくと
また同じ相手が目の前にいる。

そして話しかけるとまた喧嘩が始まる…



やれやれ、コイツに話しかけたらまた喧嘩が始まりそうだ。

でもいいさ。喧嘩と言っても俺がするわけじゃない。



相手だってそう。自分は闘わないくせに、喧嘩を売ってくる。

何とも奇妙だ。



さて、そろそろ話しかけようか。


話しかけると言っても俺は一言も話さず、結局相手がベラベラと喋るだけだが。

この場合『話しかける』という日本語はおかしいのではないだろうか?
まぁいい。細かい事は気にしないでおこう。

俺は目の細いそいつに『話しかけた』。

案の定そいつは俺が喋りだす前に、ベラベラと自己紹介なんて始めやがった。








「そう!俺がタケシ!このニビジムのジムリーダーをやっている…」




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