繋がりたい(シシャパンマ南西壁 登頂まであと26日)

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ナマステ。

 今、僕は標高2200mの中国とネパールの国境の街ザンムーにいます。本当は2日前に標高3800mのニェラムに向かっているはずだったのですが、ザンムー谷の道路で土砂崩れが起こり、ここに3日間閉じ込められています。

 泊まっている部屋は湿気で壁がふやけ、ベッドに横たわると突然穴が空き、ビックリして窓のカーテンに寄り添うとそのままレールが外れるというドリフターズに出てくるような部屋にいます。

 他の登山隊やカイラス(聖地)に向かうインド人など、ザンムーに沢山の外国人が集結し、足止めを食らっています。まさに「ザンムーだよ全員集合」です。


 思わぬアクシデントから気分を上げるために、部屋で日本から送られてきた沢山のお手紙やプレゼントを開けてみる。ここに来ると一人で山に向かっているように思ってしまうが、手紙を読み、贈り物のトトロの折り紙を並べてみると遠く離れていてもみんなと一緒に登っていると感じる。

 昔、一人で千歳空港を出発して一人で帰ってきていた時があった。しかし、それを繰り返すうちに逆に山との繋がりだけではなく、人との繋がりを求めているようになっていった。

 今、僕のエネルギーはこの繋がりの力。孤独な山でも乗り越えらえるのは、孤独ゆえに人や山と繋がることができたからなのかもしれない。

 冒険をしていて一番の財産は、記録でも名誉でもなくこの繋がりであり、人と夢だと思う。シシャパンマ南西壁となんとか繋がりたい。

 ナマステ。


写真1 セナ君(中学校1年生)から送られてきたトトロの折り紙です。前に石巻のある家族に会いに行く時に、セナ君からトトロで石巻の人に元気を伝えたいと「トトロ元気プロジェクト」としてトトロ100匹をもらい、持っていきました。有り難う!セナ君!

写真2 そしたら石巻の阿部さんから出発前に逆に折り紙トトロを貰いました。阿部さん、梶原さん(ニットの帽子有り難うございます。アタックで被ります。タッケさん(また行きます)石巻の皆さん。有り難うございます!!
顔晴ります(ガンバリます)。

写真3 ザンムーにて

野山を駆け回る子供達−シシャパンマ南西壁登頂日まであと25日−

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ナマステ。

久しぶりにブログを書いております。最近はフェイスブックやツイッターばかりで、ブログ更新から遠ざかっていました。そのツイッターやフェイスブックも口数が減っていました。日本を出発するまでは・・・

今、僕はネパールの首都カトマンズにおります。あのシシャパンマ南西壁に再び向かうためです。
 
昨年のエベレストから帰国後、毎日走り回っていました。中国、台湾、アメリカ、韓国と日本以外にも飛び、「冒険の共有」を実現するために「地上の山」を登り続ける日々。

しかし、「地上の山」は険しく、自分を追い込んで行くだけの日々でした。夜にトレーニングをしても力が入らず、いつの間にか誰かと笑うということも忘れていた。身体が重く、不眠も続き、あきらかに不調だった。

かといって身体のここが悪いということもなく、知人に勧められて病院に行くと「軽度の鬱ですね」と診断された。

考えてみると、あれだけ好きだったツイッターの呟きも減り始め、しばらく冬眠に近い状況になっていた。

「見えない地上の山」の頂は見えていた。だが、いつの間にか、登ったら登りきるしかない状況に置かれ、自分で自分を追い込んでしまっていた。それだけ地上の山は大きかった。

だが、実際のヒマラヤの山もこの地上の山も、両方を登ることが僕の山であり、誰もまだ到達はしていない。

両方の山を登る。それこそが自分が求めていた世界。

毎日、企業を周り、講演で全国を飛んでいても、身体だけはシシャパンマの壁を意識していた。

そして、気がつくと今、実際にカトマンズにいたのだ。

なぜシシャパンマ南西壁に再び向かうのか?エベレストだけに集中すればいいのではないか?頭で考えても出せない答。やはり本能なのかもしれない。あの身体のリズム。細胞の一つ一つに命を感じる。そして、鋭く強い太陽の光と氷の壁。登りたい。その気持ちが勝っていた。

資金的にも身体のことも考えれば、エベレストだけに集中すればいいのかもしれない。周りから「アイツはまるで子供だな」と言われているようにも感じていた。それでもいいと僕は思っている。僕は決して大人になりたいとは思わない。子供のように夢を追いかけ、転んで怪我をしても再び立ち上がる。そんなな生き方をしてきたい。

シシャパンマの頂に立った時に、更に成長するだろう。大人としてではなく、目を輝かせた子供として。

ヒマラヤの野山を駆け回ります。

ナマステ。


【写真1】来ました。カトマンズ!!

【写真2】プジャという登山の安全祈願を行う。ベースキャンプでもプジャを行うし、ヒマラヤはまるで神様と対話しているようだ。

【写真3】動画配信を行う栗城隊との打ち合わせ。昨日から3人が軽い食中毒。いつも行く蕎麦屋だったが、ここには安全神話というものはなかった。

事務局からのお知らせ

11月13日(木)キャンプ2(6400m)を出発して
ベースキャンプ(5300m)への下山を予定しております。

また本日、日本時間12:15頃からキャンプ1付近からの生中継を行い、
応援いただいた皆様に栗城隊長から直接状況を説明させていただきます。
お時間の都合がつきましたら、ぜひお昼にUSTREAMをご覧ください。
http://www.ustream.tv/channel/team...


また、全国各地でパブリックビューイングが開催されますので、
お近くにお住まいの方はぜひ会場で多くの方とご覧ください。
パブリックビューイング会場はこちら↓
http://ameblo.jp/kurikiyama/page-3...

栗城事務局

事務局からのお知らせ

現地時間17:00頃(日本時間20:15頃)栗城隊長は無事に

キャンプ2まで下山してまいりました。

疲労が激しいため、ひとまず休んでおります。

今後の予定に関しまして決まり次第、お知らせさせていただきます。

栗城事務局

事務局からのお知らせ

いつも栗城隊を応援いただき、誠にありがとうございます。


栗城は現地時間2:25(日本時間5:40)に
氷河取り付き部(6800m)を出発して、
現地お昼頃にキャンプ4(7900m)手前の
7800m地点に到着しましたところ、
10月3日に高所順応で上がった際に雪に埋めておいた
食料などの荷物がカラスに荒らされ、
テント用ポールもガスまでもが無くなってしまっておりました。


ガスが無いと氷河の水を溶かして飲むことによる水分補給ができず、
このまま一夜を過ごしてアタック決行すると、
肺水腫や脳浮腫を引き起こし命に関わる危険性が高いため、
誠に悔しく残念ですがここで下山を決めました。


現在、栗城はキャンプ2(6400m)向けて下山中です。


これから本格的な冬に向けて寒さが増す一方の中、
日程にも限りがあるため、今回が最後のアタックでした。

残念な結果になってしまいましたが、
応援してくださいました皆様に心より感謝申し上げます。


栗城事務局