この作品の前に座り込んで独り魅入る南方からの修学旅行の少年。友達や先生から呼ばれ、怒られても見続ける。「この作品のどこがそんなに気になるのか？」僕は聞く。「なんで踊っているのかな？」と思いましたと少年は答えた。「silent dance」の主人公はなぜ踊るのか。作品の背景にある真実の物語を少年に伝えた。僕は彼の感想を聞きたかったが先生が呼びにきて連れ去ってしまった。刹那、名も亡きアフリカの少年と日本の少年、作者が疎外感を感じるほど彼らは確かに通じ合っていたようだ。