弟の勝ちに兄を偲ぶ

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【30日の競馬 その3】

この日の最終レースは、
ちょっと、感慨深いものがあった。

話は3年前に遡る。


2008年、2月4日。

この日は、前日に雪で中止になった
東京競馬の代替開催が行われていた。
大学で授業を終えて、
部活までの間に時間があった僕は、
学校から競馬場へ出かけた。


根岸ステークスは、
左回り・東京巧者の個性派、
トウショウギアを応援することにしていた。
長いトンネルを抜けて、
久々の勝ち星は
なんと、右回りの千葉ステークス。
ゴールを過ぎても、3コーナーぐらいまで
スピードに乗ったまま走っていった姿が
なんだか、妙に微笑ましかった。

善戦を続けて、前走・ガーネットSでは、
モロに引っかかって、大惨敗。
でも、得意の東京コースなら…
という思いがあった。

しかし、そのレース、
トウショウギアが
ゴールを駆け抜ける事はなかった。
3コーナーで故障発生。競走中止。
彼はそのまま、予後不良になった。


個性派の死に悲しい気持ちで、
オーナーであるトウショウ牧場さんのHPを見ていたら、
ちょうど、その頃、
ゲート試験に合格したギアの弟がいることを知った。
兄の最期のレースから、ほぼ1ヵ月後。
トウショウゲームと名がついた弟が、デビューした。
逃げの手を打ったが、ラストはかわされて2着。

2戦目を大敗したゲームは、金沢で2勝を上げ、
再び、JRAの舞台に戻ってきた。
そして、出戻り3戦目。ついにJRA初勝利。
兄が得意だった東京競馬場で、
さらに、鞍上も兄の主戦・田中勝春Jで上げたものだった。
(1枚目の写真は、そのJRA初勝利時)

昇級戦、東京で3着の後、故障で1年の休養。
年が明け、今年の中山戦で復帰。
6着だったけど、ハイペースをよく粘ってのものだった。


そして今日が、休み明けの2戦目。
奇しくも、兄が散った根岸ステークスの当日の最終レース。
舞台こそ2100mと違えど、
なんだか、勝手に“弔い試合”のような気がして、
いろいろと思い出しながら、レースを見ていた。

スタートから先手を奪い、逃げるトウショウゲーム。
大きな馬体で、大きなトビで、
言葉は悪いけど、ドタドタ走っているように見える。
直線、素晴らしい脚で迫るカシマストロング。
しかし、ゲームの逃げ足は衰えず、ラストもう一伸び。
1馬身少々の差をつけ、見事な逃げ切りだった。

これで4勝目、内、東京で2勝。
ギアの巧者っぷりは、確実に弟にも受け継がれている。
ウイナーズサークルでは、後ろに下がったり、嫌がったりで
なかなか写真に収まろうとしなかったゲームだったが、
この先もこの場所で、何度も、何度も会えることを楽しみにしたい。


兄は、無事に走りきったら、種牡馬になる計画があったそうだ。
志半ばにして、亡くなってしまった兄の分まで、
トウショウゲームには、まずは無事に、元気に走り続けてほしいと思う。

 
  • コメント(全2件)
  • グローバル★K 
    2/2 17:12

    こんにちは!トピ読んでいたらバランスオブゲームを思い出してしまいました。カッチーと中山に出走すると必ず馬券になっていました。この馬もその様になってほしいものですね
  • 小堺翔太 
    2/3 08:11

    グローバル☆ケイさ
    コメントありがとうございます

    >>
    バラゲーさん、懐かしいですね〜

    弥生賞で“カラスを見て”折り合って見たり、
    G?には届かなかったけれど、
    息の長い活躍を見せた、個性派でありました。

    トウショウゲームにも、
    そんな風に長く活躍できる馬になってほしいと思います。
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