バレンタインデー

今日はバレンタインデーですね。キリスト教の聖人の日というのはたくさんあって、国によって違ったり、イタリアなんかだとほとんど毎日が聖◯◯の日、という感じですが、聖バレンタインの日は世界じゅうでよく知られているみたいです。

私がローマのタクシーの運転手さんに聞いた話では聖バレンタインさんはキリスト教徒と異教徒との結婚を初めて許した人、ということでしたが、ローマ時代に「士気が下がる」という理由で結婚を禁じられていた兵士を結婚させて殉教した、という説が有力みたいですね。

いずれにせよ、「愛し合う二人の味方」聖バレンタインの日、ということで、イタリアでも2月14日には恋人や夫や妻に贈り物をしたりします。チョコレートとは限らないし、女性→男性とも限りませんが。

去年の今頃、私は「フィガロの結婚」というオペラの稽古をしており、その公演のマエストロはイタリアの巨匠、アルベルト・ゼッダさんでした。

14日にはお会いできない予定だったので、13日の稽古の休憩時間、マエストロ・ゼッダに小さな小さなチョコレートを持っていきました。ついでに「日本では聖バレンタインの日に、女性から男性へチョコレートを贈る習慣があるんです」と説明しました。

受け取ったそばから包みを開けてチョコレートを口に入れようとしていたマエストロ、私の説明を聞くと子どものような顔と言い方でおっしゃいました。"Posso mangiare
adesso o devo aspettare?"

「今食べてもいーい?それとも(その日は13日だったので、14日まで)待たなきゃダメ?」…なんと可愛らしい方でしょうか。もちろん私はお母さんみたいに、「特別に、今日食べてもいいわよ」と、言ってあげました。失礼しました。

そんなことを思い出しつつ、今日は「君と見る夢」の稽古場へ、去年と同じチョコレートを買い込んで持って行きました。義理チョコもなかなかいいものです(笑)。