タンホイザー

「天守物語」が無事に終わったので、ご褒美?と充電のため、新国立劇場オペラパレスにて公演中の、ワーグナー「タンホイザー」最終日を見に行ってきました。

オペラ歌手をやっているのに恥ずかしながら、私はほとんどワーグナーの作品を知りません。世界中の人々を熱狂させるワーグナーの世界に興味はたっぷりあるものの、未だその魅惑の深淵を覗くきっかけをつかめずにいる、という感じです。

が、そんなずぶの素人の私でも、楽しめました。「タンホイザー」はワーグナーの初期の作品で、尤も彼は初演後何十年にもわたって改訂を重ねているので、今日の上演がどのあたりの版に拠っているのかは知りませんが、あの独特の「無限旋律」の匂いがまだあまりしない(笑)。

あと、ワーグナーのオペラを見るのに覚悟がいる一つの理由は「長い!」ことですが、「タンホイザー」は2回の休憩を挟んでも4時間あまり。…やっぱり長い。けど、「指輪」なんかになってくると一日がかりですものね。

それから「タンホイザー」の大きな魅力は、有名な、聞いたことあるぞ、という曲がいくつもあるところ。序曲もそうだし、2幕の合唱「歌の殿堂」や3幕のヴォルフラムのアリア「夕星の歌」など。

また昨日の公演では、ソリストはみんな良かったですが特に、ヴェーヌスとエリザベトを演じた女声歌手の二人が素晴らしく、そのことにとても心を打たれました。

まことに勝手な偏見ながら、ワーグナーのオペラに登場する歌手ってみんな山のように大きくて、湯水のように大声を張り上げても張り上げても元気!みたいな、有り難みが薄いというか「ああ、肉とじゃがいもを食べてる国の人にはかなわんな」というようなイメージだったのですが。本当に無知で失礼ですね。ごめんなさい。

昨日のエリザベトは、終幕のアリアなんかはもうモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・アンナ(ちょっと違うかなぁ?うーん)みたいな、絹のように繊細な歌いまわしで、「この役、やってみたい!」と思うほど(絶対に無理だけどね)本当に素敵でした。イメージを覆されました。

お名前を忘れてしまいましたが、来シーズンのコルンゴルド「死の都」のヒロインでまた新国立劇場に登場なさるみたいです。楽しみ。

何と言っても今年はワーグナー生誕200年の大メモリアル・イヤーでもあるわけで、ワーグナー作品の公演は目白押し。これをきっかけに禁断の?ワーグナー世界にちょっぴり足を踏み入れてみようかしらん。


 
  • コメント(全2件)
  • Kaiser 
    2/7 01:50





    ドイツ人がジャガイモを


    食べる様に成ったのは、


    イタリア人がトマト


    食べる様に成ったのと同じ


    新大陸発見以降ですから、


    歴史的には


    最近の事ですね(笑)!


    豚肉は大昔か


    食らってた様ですが


    Memorialの方は


    全く期待してません


    ロクなの居ませんから(笑)!!
  • Kaiser 
    2/7 21:56






    Operaと楽劇は似て非なる物、


    全く別物と考える可きです


    簡単に言えば


    前者は音楽で有り


    後者は哲学!


    ですか


    Wagnerを音楽として捉えよう


    としても無駄で、


    面白くも何とも無い物が


    延々と続くだけの


    無味乾燥で耐え難いモノ


    でしか有りません!


    絵画で例えるなら、


    古典主義と象徴主義


    後者は


    見れば誰でも感動する美し


    とは程遠い物です!


    まぁ太陽の国でスクスク育っ


    向日葵娘には


    陰鬱で冷徹な


    北欧ゲルマンの世界は


    合わ無いと思います!!
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