新春オペラクルーズ

  • 川越塔子 公式ブログ/新春オペラクルーズ 画像1
大変遅ればせながら、皆様あけましておめでとうございます。…遅すぎますね。関東近県の皆さま、雪は大丈夫でしたか?

私はこの三連休、にっぽん丸に乗船しておりました。もちろん優雅な船旅、の、お客様に楽しんでいただくための、エンターテインメント要員です。

豪華客船に乗るのはこれで3回目でしたが、仕事としては今回が最も過酷でした(笑)。何しろ、二泊三日どこにも寄港せず、お客様を船内に閉じ込めた状態で「オペラクルーズ」を楽しんでいただくのですから、世界一周クルーズの一部分にちょこっと乗せてもらってコンサートをするのとは訳がちがいます。

メインイベントは、2日目の夜の藤原歌劇団公演、ロッシーニ作曲のオペラ「セヴィリアの理髪師」全曲です。ピアノ伴奏ではありますが、字幕つきの原語上演、劇場で上演する時と同じサイズの、ほとんどノーカット版です。船上のホールの限られた装置をフル活用し、大道具・小道具・衣装もすべて東京から持ち込んで、(正直言って)ここまでやるか!という感じの、本格的な公演となりました。

劇場での上演なら、オペラ本番の前日や翌日は休みになったりするものです。が、今回のクルーズでは、乗船している歌手は「セヴィリアの理髪師」のキャストだけですから、初日のガラコンサート、3日目の午前中には歌の教室とミニコンサートも皆でこなします。

コンサートもそうですが、オペラ全曲となると特に、稽古場でどんなに稽古しても、現場に行かなければ分からないことがたくさんあります。というわけで、乗船後の我々のスケジュールは、初日、ガラコンサートのGPとオペラ1幕の場当たり・GPを終えた後、ガラコンサート本番。2日目は、オペラ2幕の場当たりとGPをやって、夕方から全幕の本番。3日目、午前中に歌の教室とミニコンサートGPの後そのまま本番。

体力的に大変なのと、代わりの歌手がいないので絶対に風邪を引いてはならない、という精神的プレッシャーとで、緊張感にあふれた二泊三日でした。無事にやり遂げてみれば、なんだか運動部の合宿のような連帯感や達成感や充実感があって、やみつきになりそうです(笑)。

「オペラクルーズ」は、キャンセル待ちのお客様が数十組出るほどの人気で、ご乗船いただけたお客様にもおかげさまでご好評をいただけたようなので、出演者としてはホッと胸をなでおろしました。

予想以上の人気だったことで、来年以降クルーズ業界では「オペラクルーズ」がちょっとした流行になるかもしれません(本当?)。オペラと船旅を一度に楽しんでみたい方、見つけたら是非参加してみてくださいませ。少々お値段は張るみたいですが。

さて、ゴージャスなにっぽん丸を下りたら横浜は吹雪でした。船のお客様にはご年輩の方も多いので心配ですが、それも含めて忘れられないクルーズになれば嬉しいです

写真は、吹雪の前の快晴の日曜日、船から見えた富士山。びっくりするほどきれいでした。