立ち稽古に突入

来年2月2・3日に新国立劇場中劇場で公演予定の「天守物語」の立ち稽古が昨日から始まりました。

にっぽん丸の「セヴィリアの理髪師(まだ稽古が始まらない)」は1月13日が本番。ということで、私にとっては少々順番があべこべな感じですが、「天守物語」は初日組が1月に金沢で公演するので、そちらに合わせたスケジュールです。

オペラの「天守物語」は、ほぼ初演の時から、日本のオペラ演出家のパイオニアである栗山昌良先生がずっと演出なさってきました。3年前に私も栗山先生の演出で富姫を演じましたが、ひとつの決定版と言えるような、美しく完成された舞台です。

来年は、泉鏡花の生誕140年にあたる年。特別キリの良いメモリアルイヤーというわけではありませんが、泉鏡花が小説ではなく戯曲を初めて書いたのが40歳の時。つまり鏡花が戯曲を書き始めて100周年が、来年です。

昨年初演した、同じく鏡花の「高野聖」は原作が小説ですが、「天守物語」はもともと戯曲です。というわけで、記念すべき来年の上演にあたり、新しく演出を担当なさるのは、栗山先生の弟子にあたる岩田達宗さん。

師匠の最高傑作とも言われる作品に挑むのはやはり並々ならぬ意気込みのようで、いつにも増して気合いの入った岩田さんのコンセプト説明から、稽古がスタートしました。

大ざっぱに言うと、栗山先生の舞台よりは無骨で、血の通った感じ?になりそうです。が、どんな舞台になるかはまだ誰にも見えず、何かとてつもなく新しいものをこれから作っていくんだという空気は稽古場に溢れていて、私もすごく楽しみです。

またおいおい、ちょっとずつレポートしますね(笑)。ハマってしまうとクセになる、魅惑の鏡花ワールド。今年もまたどっぷり浸かって年を越すことになりそうです。