マスネの世界

オペラを2本かかえて焦っている私ですが、今週の金曜日、12月7日の夜、杉並公会堂小ホールにて「藤原歌劇団 作曲家シリーズコンサート マスネのオペラ特集」に出演します。

ジュール・マスネは1842年生まれのフランスの作曲家で、亡くなったのが1912年。つまり今年は没後100年のメモリアル・イヤーにあたります。

が、まぁ一般に没後◯◯年よりは生誕◯◯年のメモリアル・イヤーの方が盛り上がるもので(来年はヴェルディとワーグナーのダブル生誕200年で世界じゅう大変なことになるでしょうね)、今年特にマスネの作品をよく聞くなぁ!という感じはしませんね。

そこを、実はフランスオペラ・マニアも多い我々藤原歌劇団が取り上げてコンサートをすることになりました。

マスネはやはりオペラ作品で有名な作曲家ですが、現在もっとも多く上演されているのは「ウェルテル」でしょうか。一番有名な曲と言えば「タイース」の中の「瞑想曲」ですよね。

どの曲にも独特の陰影と濃密で官能的な響きがあって、聞くたびに「こんなのはイタリア人には死んでも書けないよなぁ(なんで私がちょっと勝ち誇ったような気持ちになるのかわかりませんが)!」と思います。

マスネは生涯にオペラを26曲書いていますが、今回取り上げるのはその中の「マノン」「ドン・キホーテ」「ウェルテル」「タイース」の4作品。私はトップバッターで「マノン」のマノンを歌います。

何をかくそう私はここ5年以上、インタビューなどで「今後演じてみたい役は?」と訊かれたら必ず一番に「マノン」と答えているくらいで、このオペラが好き過ぎてオファーもないのに全曲勉強してしまったりしています(笑)。

それくらい思い入れのある作品なので紹介したい曲はたくさんありますが、金曜日のコンサートでは、マノンのアリア「ガヴォット」と恋人デ・グリューのアリア「甘い面影よ去れ」、そして二人の二重唱「私は残酷で罪深い女でした」をお送りします。

「マノン」も十二分に官能的ですが、ほかの3作品はそれ以上です。例えば街中で抱き合ったりキスをしたりしているカップルはイタリアにも多いけど、どこかカラッとしていて、フランスのそういうカップルの方がうんとエロティックに見える(私だけ?それに例えがヘンかしら?)ような感じで、イタリアオペラとは本当に別世界。

そんな魅惑的なマスネの世界に浸ってみたい方、日本ではなかなか上演機会が少ないマスネのオペラでもあるので、是非!金曜日の夕刻、杉並公会堂にいらしてくださいませ。当日券あります。

藤原歌劇団 作曲家シリーズコンサート 3
マスネのオペラ特集

2012年12月7日(金)
18:30開場 19:00開演
@杉並公会堂 小ホール
(荻窪駅北口より徒歩7分)
全席自由 3,500円

お問合せ:日本オペラ振興会チケットセンター 044-959-5067