いっぱい間違えました

私は普段、あまり人から「おっちょこちょい」とか「うっかりした人」とか思われることはない(と思う)のですが、ことオペラになるととてもうっかりします(涙)。「約束どおりちゃんとやる」のが苦手。

今回の「秘密の結婚」ではとにかく暗譜に苦しみましたが、暗譜ができてからも、劇場に入ってからも、本番が始まってからも、台詞や段取りを「うっかり間違えちゃった回数」は出演者の中で一番多かったと思います。

以前は興奮や緊張で「自分がどう間違えたのか覚えていない」こともありましたが、最近は間違えれば「あ、間違えた」と気づきます。でも間違えてしまうんですよね。あー!なんでだ!

久しぶりに一緒に仕事をした今回の演出家、恵川智美さんにも「塔子がこんなに信用ならないヤツだとは知らなかった!」と言わせてしまいました。

間違えると共演者やスタッフや指揮者やオーケストラやチェンバロ奏者に迷惑をかけるので、私だってちゃんとやりたい。でも、「ちゃんとやる」を一番の目標にすると、何と言うか、音楽やドラマが小さくなってしまうのではないかと、それはそれで恐怖なんですよね。言い訳?

もちろん、ちゃんとやり、かつ音楽もドラマも素晴らしい歌手の方々はたくさんいらっしゃるわけで、私が不器用というか、片手落ちなだけなのですが。

今回は4回の本番の中で、歌詞を間違えたり落としたり、台詞を忘れて変な間を作ったり、あるいは逆に相手の台詞を食ってしまったりはもちろん。曲の最後の短いフレーズを3回繰り返すのを、自信を持って2回でやめてさっさと退場しようとして、まるで相手役の方が間違えたみたいな感じにしてしまったり。別の曲では反対に、本当は繰り返しは2回なのに一人3回目に突入したり。ドアをノックするシーンで、舞台袖のスタッフさんが決まった箇所でノックの音を出してくれているのに、ノックの回数を間違えたり、ドアのところへ行くタイミングを間違えて空振りしたり。

本番の回数が多かったこともあるけど、今回は特にたくさん間違えたような気がするなぁ。ご迷惑をおかけした皆さん、ごめんなさい。それでも私は最高に楽しかったけど、今後はできるだけちゃんとやりたいです…。