池辺マジック

日曜日の清水での演奏会、無事に終了しました。「高野聖」の独特の世界が演奏会形式で、しかも抜粋で、初めて聞くお客様に伝わるかしら?と心配でもありましたが、そこは池辺先生。さすがの抜群トークでお客様を笑わせつつ、物語も説明しつつ、進めてくださいました。

演奏会なのでもちろん、オーケストラはピットの中ではなく舞台の上にのっています。いろいろな場合がありますが、今回は中鉢さんと私がオーケストラの前(客席に近いところ)に立って歌いました。

実はこの「オケを背負う」形に慣れていない私。何が難しいかと言うと、オペラならピットの向こうにいるマエストロが自分のななめ後ろにいる格好になるので、コンタクトを取りづらいんですよね。

まっすぐお客様の方を向くと指揮はほとんど見えないし、一生懸命指揮を見るとお客様にお尻を向ける勢いになってしまいます(笑)。だから目の端に動く棒、というかマエストロのオーラを常に入れつつ、こちらの呼吸も伝えつつ、重要なポイントはチラリと見合って合わせる、という技術が必要です。

リハーサルで色々と試行錯誤し、これなら大丈夫、というマエストロと私たちの立ち位置を決めた上で本番にのぞみましたが、やはり何箇所かズレてしまいました。だって曲が難しいんだもーん(言い訳)。

終演後、「ズレたあとの戻し方が上手い」と池辺先生に褒めていただきました。とほほ。これも、先生の音楽が素晴らしすぎて私が役に入り込みすぎた結果ということで

静岡交響楽団、初めて共演させていただきましたが、もちろんプロだから音はバシッと決まる(しかもあんな難しい曲を数回の練習で)んだけど、どこかしら雰囲気がのほほーんと柔らかくて、素敵な楽団でした。またお会いできますように。

それと今回嬉しかったのは、清水在住の同級生のピアニスト・千春ちゃんが、連絡しそびれていたのにちゃんと見つけて聞きに来てくれたこと。感激でした。

清水文化会館をいっぱいにしてくださったお客様、関係者の皆さま、池辺先生、ありがとうございました。