バスの値段

  • 川越塔子 公式ブログ/バスの値段 画像1
写真は、今回行ったときのローマのバスの切符です。ローマでは(イタリアの都市はだいたいそうですが)バス・地下鉄・路面電車を同じ会社が運営していて、この1回券で100分間、その3つが乗り放題になります。値段は1.5ユーロ。

私がローマに住んでいたのは6年前ですが、当時この1回券は1ユーロでした。有効時間?は90分。

どこかの時点で値上げがおこなわれて(50%の値上げってヒドい話ですが)、文句が出ないように(あるいは文句が出たので)有効時間を10分延長したものと思われます。

5年ぶりにローマに行ってみたらバスの値段は1.5倍になっていましたが、その間にユーロが暴落しました。私が住んでいた頃1ユーロは160円を超えた時期もありましたが、今は100円を切っていますよね。

つまり、私にしてみればバス券は160円から150円に値下がりし、しかも有効時間が10分延びたことになるわけですね。何ということ!不思議な感覚です。

不思議と言えば、バスにまつわる変なルールを南イタリアのソレントという町(カンツォーネの「帰れソレントへ」のソレントね)で教わりました。

ソレントという町は海のすぐそばから切り立った崖になっていて、町の中心と海との間にはかなりの高低差があり、町とビーチや港を行き来するには1ユーロのエレベーターを使うか、急な階段を昇り降りしなければなりません。

私は荷物を持って港に行かなければならなかったので、町の中心タッソ広場からバスも出ていると聞き、バスの切符を買いにタバコ屋さんに行きました。

「バスの切符ください」と言うと、タバコ屋のお兄ちゃんは「1.2ユーロのと2.4ユーロのどっちにする?」と私に尋ねました。「タッソ広場から港まで行きたいんですけど、どっちを買えばいいんですか?」「あー、じゃ1.2でいっかな」。

でいっかなって、どういうことだ?と思っていると、奥からお兄ちゃんがもう一人出てきました。「お前ちゃんと説明しなきゃダメだろ。あのね、地元の人用の切符は1.2ユーロで、観光客用は2.4ユーロなの。1.2ユーロの切符で乗って、検札が来たら罰金取られるよ」。

「バカお前、広場から港なんて2分で着くのに、2.4ユーロも払わせるのバカバカしいだろ。検札来ないよ。大丈夫。1.2でいいよ。」

つまり観光客用のバスの切符は値段が倍で、お兄ちゃん,琉娶は「乗る時間も短いし検札が来る可能性も低いから地元民用の切符で乗っちゃえ」、お兄ちゃん△琉娶は「でもそれは本当は違法だから、万が一検札が来た時に備えて観光客用を買っとけば」という感じ。

私は、お兄ちゃん,琉娶を採用しました(笑)。万が一検札が来たら、「バス券をくれと言ったらタバコ屋がこれを売った」と主張すればいいかと思って(笑)。または必殺「英語もイタリア語も全然ワカラナーイ外人」作戦。

結局は、30分待ってもバスが来ず、バス券を無駄にしてリモワ君を抱えて急な階段を降りるはめになるという、とてもイタリア的な結末が待っていたのですが。

でも冷静になって考えると、地元の人と観光客ってどうやって見分けるんだろう?私なんかは一目見て外国人だから観光客?でもソレントの人と結婚でもしてそこに住んでる、かもしれませんよね?それにイタリア人の観光客だってたくさんいます。「ソレント市民です証明書」みたいなのが発行されているのかしら。

うーん。謎だなぁ。ちなみにバルセロナとマドリッドでは似たようなバスと地下鉄共通の1回券が2ユーロして、でも10回使えて9.5ユーロという、ちょっと割合がおかしいんじゃないかというくらいお得な回数券がありました。