黒澤京子展

  • 川越塔子 公式ブログ/黒澤京子展 画像1
銀座のギャラリーへ、友人の個展を見に行ってきました。黒澤京子さんは東大時代の友人で、類は友を呼ぶのか、今や彼女は日本画家、私は歌手。仲良く道を踏み外し!?てしまいました。

彼女と私が大学時代に夢中になっていたのは、アメリカンフットボール。いやもちろん、プレイしていたわけではありません。運動会(普通は体育会と呼びますよね)アメリカンフットボール部の、彼女はトレーナー、私はマネージャーをしていました。

私がいつも選手の部費を徴収して「ゼニゴエ」とか呼ばれてみんなに逃げまくられていたのに対し、彼女は白衣の天使?「クロキョン」として部のマドンナでしたが、ともかく大学生活の大半をともに過ごした大切な友人です。

彼女は獣医学科だったので6年かけて大学を卒業した後、さらに順天堂大学の大学院にすすんで研究をしていました。と、思いきや、いきなり美大に入り直して日本画家になってしまいました。

しばらくアメリカに行っていた(日本画以外の新しい技法も勉強してきちゃったらしい)ので、展覧会は久しぶりでした。しかも初の個展。

わくわくしつつ画廊に足を踏み入れてみると。なんだか少し、以前とは作風が変化しているようでした。美大時代からずっと抽象画ばかり描いていたのが、今回はほとんどの作品に動物が登場します。

一番おもしろかったのは「珍しい動物」シリーズ。彼女が珍しい動物の名前だけを聞いて、どんな動物か想像をはたからせて描いた絵と、実際に図鑑で写真を見てから描いた絵が対になって並べられた作品です。

オウムのような鳥だと思ったらアライグマの一種だったり、ゴリラの仲間だと思ったら小さい猿だったり。でも実在しない彼女の想像上の生き物の絵の方が魅力的に見えたりしました。

中には100号というサイズの大作もありましたが、何しろ獣医の資格があるくらいだしもともと動物が大好きなクロキョン。曰く「ようやく最近、動物を描いてもいい気がしてきた」のだとか。絵を描くというのは、おそらくこちらの想像を絶するほど孤独な作業なのでしょうね。

ちなみに、油絵なんかはキャンバスをイーゼルに立てかけて描きますよね。日本画は書道のように絵を寝かせて描くんだそうです。紙は和紙、絵の具となるのは粉状の顔料をニカワ(動物の皮や骨髄から取れるコラーゲン、ヴァイオリンを作る時の接着剤としても使われますよね)で溶いたもの。液状なので、立てては描けないそうです。

そんなメイキング?を聞きつつ、ゆっくりお茶などいただきながら作品を見せてもらって画廊の閉まる時間まで居座り(笑)、集合した他のアメフト部時代の友人たちも一緒にワインを飲みにいきました。結局同窓会!?

いえいえ、美人日本画家の絵に興味のある方、来週の水曜日まで銀座のギャラリー・アーチストスペースにて開催されていますので、ぜひ「黒澤京子展」にいらしてくださいませ。運が良ければクロキョンに会えます。

黒澤京子展
2012.7.2(月)〜7.11(水) 日曜休廊
12:00〜19:00(最終日〜17:00)
@GINZA ギャラリー アーチストスペース
中央区銀座6-13-4 長山ビル3F
03-3546-6334