弥生の桜

昨夜は、神田岩本町にあるオペラサロン・トナカイに出演しました。

桜が満開の折、お花見ではなく私たちの歌を聞きにお店へ来てくださったお客様に、少しでもお花見気分を味わってほしくて、「さくらさくら」を歌ってみました。

「さくらさくら」は、江戸時代にすでにあった唄なのだそうで、明治21年に音楽取調掛(現在の東京芸大)で「筝曲集」を作る時に編詩・編曲されたそうです。

私が昨夜歌ったのは、それをさらに山田こう筰が編曲して、ピアノ伴奏をつけたもの

さくらさくら
弥生の空は
見渡すかぎり
霞か雲か
匂いぞ出ずる
いざやいざや
見にゆかん

歌いながら、…あれ?と思ったんですよね。

「霞か雲か」っていうぐらいだから、咲き始めの頃ではなくて、今や盛りと咲き乱れているイメージですよね。なのに、弥生。3月。

東京のあたりの話だとすると、最近地球の温暖化?で桜の開花が昔より少し早まっているとは言っても、3月の末頃。満開になるのは4月に入ってからのことが多いですよね。昔ならなおさら。

たしか宮崎に伝わる子守唄(題名も思い出せないし歌詞も曖昧ですが…)にも、「三月桜の咲く頃に」という歌詞があって、それを聞いた時は「宮崎は南国だから3月に桜が咲くんだなぁ」と思ったのですが、「さくらさくら」もまさか南国の唄!?

とかなんとか、お客様の前で歌っておきながら、なんでだろう、とぐるぐる考えていました。

さっき、思い当たりました。「旧暦」ですよね?きっと。日本の旧暦(天保暦)は新月を各月1日とする数え方で、でもそれだと1年が354日?とかになってしまうので、季節がおかしくならないように、19年に7回(…複雑)の割合で「閏月」を作るんだそうです。

…と、それを調べてみたものの「あー、それなら桜は弥生に咲くよね」とは分かりませんでした。

が。たとえば「旧正月」って2月だったりしませんか?あと、有名な仙台の七夕祭も8月ですよね。

だから、年によるかもしれないけど、ざっくり言うと、旧暦の弥生(3月)は、今の暦では4月になるんじゃないのでしょうか。

というわけで、昨夜からの疑問には私なりに納得したのですが、もし「さくらさくら」や旧暦について、何か詳しいことをご存じの方がいたら是非おしえてくださいね。