プログラム・ビルディング

目下、5月19日に開催予定の、今年のリサイタルの曲目や曲順を考えているところです。

こういう作業を「プログラム・ビルディング」と呼びますが、どんな曲を選んでどんな順番で演奏するかということは、演奏の質そのものと同じくらい、演奏家の力量やセンスが問われます。

「プログラム・ビルディングが成功すれば演奏会の半分は成功」と言われるくらいです。

マエストロ・オザワなんかにはプログラム・ビルディング専門の人がついていて、一緒に考えるみたいですが、私も、いつもコレペティトールの横山修司先生に相談しながら決めています。

選曲にはいくつかの方法があると思いますが(ある一人の作曲家を取り上げるとか、どうしても歌いたい曲があってそれを中心にプログラムを作るとか)、いずれにせよ何かひとつ演奏会の「テーマ」を決めるのが大事でしょうか。

曲順は、作曲された年代順に並べるという方法や、大ざっぱに言って軽いもの→重いものという順に並べるやり方が一般的かもしれません。

歌の場合は特に、最初から最後まで歌手のコンディションを最高の状態に保てることが肝心なので、私はプログラムを決める前に一度本気で(笑)、最初から最後まで歌ってみることにしています。

そうすると「アレ、この曲の次にこれを歌うとなんだかうまくいかないぞ」となって順番を変えたり、全曲歌ってみた上で曲数を増やしたり減らしたりすることもあります。

今回のリサイタルのテーマは「私の履歴書(あれ、どっかで聞いたことあるぞ。たかだかデビュー10年でおこがましくてごめんなさい)」という感じでしょうか。

中でも、学生時代に授業で生まれて初めてオペラをやらせてもらった時に歌ったアリア(プロになってからお客様の前では歌ったことがない)をもう一度歌ってみたくて、プログラムに入れようと計画中です。

イタリア古典、ピッチンニ作曲『チェッキーナ』というオペラの中の騎士の役でした。私のオペラ初体験はズボン役だったんです。…マイナー過ぎる作品ですが、私にとっては記念すべき曲です。

さて、もうひと頑張り、どんなプログラムができますやら。どうぞお楽しみに。ぜひ聞きにいらしてくださいね!

川越塔子ソプラノリサイタル
Concerto Aperitivo vol.3

2012年5月19日(土)14:00
@王子ホール(東京・銀座)
全席指定 7,000円(お飲みもの1杯つき)

チケットお申込み・お問合わせ
日本オペラ振興会チケットセンター:044-959-5067
http://www.jof.jp/