バレンタイン、一夜明け

昨夜は、渋谷区文化総合センター大和田・さくらホールにて、バレンタイン・コンサートに出演してきました。

前日の練習と当日ホールでの場当たり・ゲネプロで、何とか頭と体をスザンナからムゼッタに切り替え、牧野正人さんと繰り広げる寸劇風の司会の台詞を必死で覚え、本番にのぞみました。

とにかく次々に藤原歌劇団のスター歌手が登場する贅沢なコンサートでしたが、小澤慎吾さんの演出が時にコミカルに、時にシリアスに全体をまとめて、お客様にはバレンタインに素敵な夜を過ごしていただけたのではないかと、勝手に思っています。

冷たい雨の中いらして下さった皆さま、ありがとうございました。私も憧れの先輩方と共演できて嬉しかったです。

さて、そんな充実感に浸りつつ家路に着いた私でしたが、ドレスや靴、アクセサリーに楽譜まで、本番の必需品が全部入った、命の次に大事なスーツケースを帰りの電車に忘れるという、大失態をやらかしました。

いやに身軽な感じで家に着き、ドレスを掛けておこうと思ったところで気がつき、青ざめましたが、スーツケースは今朝無事に発見されて手元に返ってきました。ふー。

つまり、どうやらそれくらい疲労困憊していたみたいなのですが、「フィガロ」の本番は待ってくれないので、今日も朝から立ち稽古をしてきました。

今日は、夕方まで立ち稽古をした後に夜、マエストロ・ゼッダとの音楽稽古というスケジュールになっていました。正直言って、体力的につらいなぁ…と、思ったりしつつ、マエストロと対面したのですが。

差し向かいでスザンナのアリア2曲をレッスンしているうちに、なんだかどんどん元気になってきちゃったんですよね。

マエストロの言葉と棒に応えようと、自分の引き出しをあれもこれも開けたり閉めたりしながら歌っていたら、「今の私!?」というような、自分でも思いもよらない声や表現が出てきて、スザンナのアリアが想像を超えて官能的な曲になりました。

感動的なレッスンでした。本当に、マエストロ・ゼッダの魔法の杖に感謝です。明日からも頑張ります。